撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

友達として(芋たこなんきん)

人はどれだけの薄い、淡い想いを心の中に密かにしかし 大切に重ねながら生きていくのだろう・・。言葉にすると 変質してしまいそうに名状しがたく、抱きしめるとこわれて しまいそうに繊細なもの。 明るい顔で北野に「おめでとう」を言い、それ以上の話を 北…

お彼岸に

家の中も一段落し、何だかこころ落ち着けて過ごしたい 気分だったので、お彼岸の中日には歩いて30分ほどの お寺にお参りにいった。普段は顔だけだして納骨堂に お参りして、ものの30分ほどで帰ってくるところ、今回は 法要のお話までフルに出席させてい…

その年、この年(芋たこなんきん)

純子さんが北野くんにどうかした?ときく。その声がちょっぴり 甘い。出ていった彼を町子さんとふたり見送ったあと、町子さんが 純子さんの眼差しを見やる程度に、ちょっぴり甘い。北野くんが どうかしたような顔をしていたのがどんな訳なのかはまだ全然わか…

恋をするなら

恋をするなら空のようなこころでいたい 人を愛するなら海のようなこころでいたい どんなにふたりきりになっても 世界が二人のためにあるのだと思えても 切り取った世界で息苦しくなるより 広い場所で深呼吸したい 過去は現在(いま)のためにあると 現在(い…

こころとこころをつなぐ(芋たこなんきん)

健次郎さんが医院を続けることが難しい・・・。健次郎の気持ちを 思うと、町子さんもまた・・・。「よういわん・・」と沈む町子に 純子さんが言う。「健次郎さんのことですもの、きっともうお医者さまと 話してありますよ」じゃあなんでひとことも私にいわへ…

卒業・・感謝をこめて・・・

長男が中学を卒業。卒業式を終わらせてきました。 朝、式場に入ると一番に目に入ったのは、ビデオカメラを抱えて こちらに手を振っている若いお兄ちゃん。?????わたし? 誰かわかんなくて、自信なさげに近づくと、なんと時々行く貸本屋の 店長さん。来…

びーびー泣かへんだけで(芋たこなんきん)

子供のように、声をあげて泣ければ楽だ。誰かの胸で何も 考えずに泣くことができれば救われる。だが、本当の悲しみは 自分の心の中から簡単に無くなってはくれない。 大切なひとが突然いなくなってしまうこと、何も悪いことなど していないはずなのにそんな…

帰ってこられへん(芋たこなんきん)

健次郎の意識はまだ戻らない。ここにいてるからね・・と 手を握りしめる町子。 話は、子供達の母親、澄子が亡くなった頃のこと。 まだ、母親の死がわからないたかしに、兄たちが話す。うそや!と なく弟に、うそやない、もう帰ってこられへんのや、お母ちゃ…

ぐうぜん?つながる・・?

テレビをつけると、富士眞奈美さんがでていた。野球がお好きなようで 松井秀樹選手のことを熱烈に語っていらっしゃるのが、なんかとっても かわいくってそのまま観ていたらお友達の話になった。 岸田今日子さんの話・・好きだったんだあ・・あのひと。大して…

空に見えるもの

夏目漱石がI Love You を「月が綺麗ですね」と訳したという話を 私が知ったのは、恥ずかしながら、漫画の中で・・。ふと気になって 検索してみたら、けっこう色々な人が触れていて驚いた。 もちろん、いつでもそう訳したらいいわけではなくて、月夜を二人で …

男はつらいよ・寅次郎紅の花

ちょっとめずらしく、まともに観てしまった寅さん。浅丘ルリ子さんて こんなに可愛くていい女だったかしら?と、新たな発見。 寅さん映画って、大人の映画だったんだ・・と納得。いやいや、寅さんも 大人の恋をするようになったんだ・・が正解かしら?ずっと…

呼びかける(芋たこなんきん)

手術は成功したというものの、まだ意識が戻らず、目の離せない 健次郎の手を握りしめて呼びかける町子。 「ここにいてるから・・みんなここにいてるからね・・」 家でみんなのことを、健次郎の無事を祈る町子の母、和代。仏壇に 向かって、どうぞ、守ってや…

6

あの子とは、それから2年ばかりつきあった。今でも思う。あれは、本当の 恋だったのだろうか?まだ、なにも知らなかった私は、起こること起こること にびっくりして戸惑うばかりで、自分の心も相手の心も深く覗く暇もなかった ような気がする。 その何年も…

忘れてた・・・

明日はホワイトデイ。家族絡みで、我が家の二人の男の子にチョコをくれた お宅にお返しを考えとかなきゃいけないなあ・・と今日になって思い出す。 あと、次男の?本命チョコには、自分でお返ししなさいね! 3月は忙しい。母の命日もこの間済んだばかりだし…

まるごとをみること

NHKをみていたら、いきなり臨時ニュースが始まった。大阪から高知に 向かった全日空の飛行機が、着陸の際、前輪が出てこなくて、後輪だけで 着陸を試みる・・という場面だった。 いま、後輪のみで無事に着陸した模様。着陸の機体の保ち方も、消防車の 動かし…

健次郎さん、健次郎さん・・(芋たこなんきん)

健次郎が倒れる。居合わせたのは、さすらいの男、兄と、町子の 母。手術中の健次郎のもとへ、次々と子供達が駆けつける。父との 思い出が巡り巡る。さすらいの男・・と、ひとっつも落ち着いて いなかった健次郎の兄が、この場所にいることがなんとも面白い。…

5

その人が連れて行ってくれた喫茶店は、何度も通ったことがあるけれど 気づかなかった地下にあった。広くない、薄暗い、階段を下りる。先を 歩くその人は、一度も私の方を振り返らない。階段を降りたところに 小さなスペースがあり、不似合いなほどに分厚い木…

さすらいの男登場(芋たこなんきん)

久しぶりに、さすらいの男ことおにいさん登場。なぜか、みんな 出払っていて、町子のお母さんとふたりでお酒を飲んでいるのも 笑える構図。でも、美しい女の人は、いくつになっても男の人と 一緒にいるのが絵になるし、プレイボーイたるものは、どんな年代の…

笑顔でいれば

小学生のラグビー、公式試合がひとつ終わって 練習が土日から、日曜のみに戻った。先週インフルエンザで 熱を出した息子は、残念ながら公式戦デビューならず。友達と 会うのも2週間ぶりという、なんだかしまらない感じ。 熱だしてうんうん唸ってたならあき…

妖しい呪文の似合う男(ひと)

昨夜は、ソウルバードにてライブコンサート。 強烈なロックンロールにのせて、ストレートなラブソングを 歌うその男の胸元に、大輪の白い薔薇が輝くように浮かぶ。 ステージ途中、ファンから贈られた、一輪の薔薇。その曲の 間、胸に抱き、次の曲との合間に…

笑ろて暮らす(芋たこなんきん)

晴子の口元がほころぶ。目元に安心の色が浮かぶ。静かに 微笑んで目をそらさずに見交わす二人の心が伝わってきて 涙があふれた。 こころとからだはつながっているのよ・・と、患者さんと 向き合う晴子、信頼され、安心を与える、医者としてまず 尊敬している…

はじまるよ〜(芋たこなんきん)

町子さんが、晴子さんの顔を覗き込みながら言う「そうよねえ たまにはゆっくり外でおいしいもんも食べんとねえ・・」もう、もう 好奇心が服着てクルクルパーマのカツラかぶってるみたい!!! 町子さんは、少年からみた太平洋戦争をもういちど執筆する。 も…

人生が分厚くなる(芋たこなんきん)

ひとつひとつの出来事で、いったいどうしたいんだろう・・と迷う 時、自分のこころにきいてみる。「そんなことして恥ずかしくない?」 誰かに対して恥ずかしい・・というわけではない。長いこと、もし 亡くなった母だったらどう言っただろう?と考えてみるこ…

恋するように・・(芋たこなんきん)

空を見たら・・・いつも空は見上げるひとのこころを映す。 寄り添うように、励ますように、時には突き放すように追い打ちを かけるように・・・。 寂しいときに始まる恋はあまりいい恋ではないかもしれない。 忙しくてたまらないときも・・。自分が本当に欲…

不安(芋たこなんきん)

一日経って、今日の分を観て、昨日の文章を読み返して、気がついた。 人間口に出して言わないと本当に分からない。ゆりこの夫、昨日の時点 では、ドイツについて来て欲しいのに、ゆりこのことを思うと遠慮して 言い出せないんだと思ってた。どっちでもいいよ…

そんなことであかんようになるの?(芋たこなんきん)

無理をしたらあかんよ・・とゆりこにいう町子。無理って一体 何なんだろう・・と考える。きまじめな子おやなあ・・と呟く。 何かをしようとするときに、自分なりのやり方を考える。実現に 向かってその時にすべきことを考える。事態は刻々と変わる。目指す …

当たって砕ける・・痛み

この頃、この「当たって砕けろ・・よ!」なんて言葉を聞かないなあ・・ と、ふと思う。朝の「芋たこなんきん」の話を考えていて思ったこと。 婉曲表現は、相手を思いやるための言葉だったはずだけれど、いまや 自分の責任をぼかすために使われているような気…