撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

男はつらいよ・寅次郎紅の花

 ちょっとめずらしく、まともに観てしまった寅さん。浅丘ルリ子さんて
こんなに可愛くていい女だったかしら?と、新たな発見。


 寅さん映画って、大人の映画だったんだ・・と納得。いやいや、寅さんも
大人の恋をするようになったんだ・・が正解かしら?ずっと見続けていた
らしいだんなにいわせると、寅さんもずいぶん変わった・・らしい。


 りりいさんは、恋する女だ。自分の現実は自分できっちり受けとめながら
男の前では完璧にただの女に成り代わる。


 なにかっこつけてんのよ!男と女ってもともとみっともないもんなのよ!


 恋の世界は、特別上等なお芝居のようなものだから、だからこそ、恋を
成就させるためなら、愛を伝えるためになら、みっともない真似もできるし
歯の浮くセリフも吐けるというもの・・。


 現実の厳しさを知っているからこそ、自分だけの花園を持つように
恋の世界を大切に作り上げようとする。紅の花を咲かせるように・・。


 寅さんにとって恋は・・?


 日常だけでは恋が出来ないように、どんなさすらいのロマンチックな
旅人だとしても、それだけを生きていてはそれもまた日常であって、恋の
魔法は効かないのかもしれない・・・。