撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

はじまるよ〜(芋たこなんきん)

 町子さんが、晴子さんの顔を覗き込みながら言う「そうよねえ
たまにはゆっくり外でおいしいもんも食べんとねえ・・」もう、もう
好奇心が服着てクルクルパーマのカツラかぶってるみたい!!!


 町子さんは、少年からみた太平洋戦争をもういちど執筆する。
もういっぺんちゃ〜んと書かなあかんと思おたの、忘れてはあかんの
何遍も何遍も書いていかなあかん・・・と。人は忘れる。知らない人は
どんどん増える。当たり前だったはずのことが、いつのまにか忘れられて
しまっていくのだ。大切なことは何遍も何遍も繰り返し伝えなければ
ならない。戦争に限らず・・親としては子供に・・。弱いものいじめを
しないこと、自分を大切にすることと同じように人も大切にすること・・。
違いを認めること、きちんと働いて日々の生活を大切にすること・・。


 「一生できる好きな仕事を持つことが、人生どれだけ幸せか」
この言葉は、思った以上に深いかもしれない。みんながそんな幸せな
人生をおくることができれば、そうやって世界中の生活が落ち着けば
戦争だって必要なくなるのではないのか?


 ゆりこ夫婦が言う。ぼくらはぼくらのやり方でやる。お互いを、いや
まず自分のことを信用せな・・・。いくらあこがれの人たちがいたと
しても形ばっかり真似してもしょうがない、と。健次郎の言葉は深いなあ、
「ねばならぬは野暮」問題はなにが大切なのかを見極める目だ。男が
泣き落としを武器にしたっていい。大切なことを守るため、達成する
ためにはどんなことでも恥ずかしない、と言える人間は強いと思う。
もちろん、高い志あっての話だ。