撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

そんなことであかんようになるの?(芋たこなんきん)

 無理をしたらあかんよ・・とゆりこにいう町子。無理って一体
何なんだろう・・と考える。きまじめな子おやなあ・・と呟く。


 何かをしようとするときに、自分なりのやり方を考える。実現に
向かってその時にすべきことを考える。事態は刻々と変わる。目指す
ものは変わらなくても、そこに辿り着くための方法は何がベストかは
また刻々と変わっていっているのかもしれない。自分も、周りの
状況もそこにとどまってはいないのだから・・。


 大事なことは、自分の心をねじまげないこと。無理して抑えつけ
ようとしないこと。何かを得るために何かをあきらめるのは、必ずしも
正しいことではないことがある。仕事と愛と、どちらかを選ぶこと
なんて、本来おかしいことだ。比べられるものではないから。ただ、
そのときにしなければいけないこと、ほかの何よりも大事にしなければ
いけないことがきちんとわかっていないとおかしなことが起こって
くるのだろう。大人と大人は、お互いが理解すれば、我慢もやりくりも
できる。しかし、どんなに頑張っても、自分の心についた嘘だけは
どうやっても取り返しがつかないことになるのだろう。


 町子のエッセイを読んで、いつも楽しんでいたこと、そして、
大事なものをふたつ以上持つことは本当に大変なことなんやということが
わかった、というゆりこ。楽しむためには力がいる。しかし、楽しめる
ことがあるからこそ力を出すことができる。
 とらわれず、かたくなにならず、それでもまっすぐに自分の目指す道を
歩いて行けたら・・と思う。