撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

春は

思いがけない強い香りに驚く 満開の梅の花 それも可憐な白梅が 記憶の奥深くまで染み込みそうなほど 桜はもう待ち構えている すこし憂鬱の気配を混ぜたピンク もうガウン一枚を残すのみ 緩む空気を震わせながら 今年もこころを奪うのだろう 春は巡ってくる …

花の咲くころ

ふと タイサンボクの花の咲くのはいつだったかしら? と、思った たしかいつか書いたはず と、日記をひっくり返して・・ ああ、あの夏はもう4年前だったのか と、軽いショックを受けた 10年ひと昔という言葉が なるほど・・と感じられ始めたこのごろ 折り返…

春、3月  花に呼ばれて

なんとなく 庭にいかなくちゃ・・と カメラの電池が切れていたのを入れ替えて 日付の設定がとんじゃってたのも入れなおして 花開いたね でももう散り敷いている花びらも・・ 白梅のほうも花盛り それでも魅かれるのは凛と一輪 こんなに近くで見るのはひさし…

春近し

久しぶりの連休 ゆったりゆったりと過ごす 庭には春の気配 いつも思う 花のように生きられたら良いのにと ただ 咲くときに咲く そのためだけに準備して だれに見られても見られなくても 自分の色で 自分の場所に ただ花開かせる たとえひとりでも たとえたく…

一期一会の・・

仕事場の近く 今まで気づかなかった梅の木を見つけた 建物のすぐ際に自然に生えて大きくなったのだろうと思われる白梅 窮屈そうなその根元に似合わず枝を広げ伸ばし見事な花をつけていた 風の強かった数日前、雪が降るように花が散っていた ああ・・綺麗だな…

風は吹いている

とある場所で 綺麗に咲いている あの輝く夏の花が 昨日あたりで8分咲きくらいだったとか 田舎ののんびり加減がうつったのかなあ・・ なんて書いてらした方がいらしたけれど 私はなんとなく 花たちは待ち構えているような気がする きっと 明日の朝 晴れの国に…

庭から始める

さっそくカメラ持ち出しました 庭に出て試し撮り いくつかのカメラのアートフィルターなるものなんかも使ってみましたが きょうのところは普通にオートで撮ったやつ 気持ちいいのはシャッター音 あたらしいものも嫌いじゃなくてむしろ欲しがってるけど 欲し…

花ですら・・・

今年は庭の紅梅がずっと咲かず心配していた 数日前、ようやく開いたが、その数はわずか 剪定の時季もそう変えてないはずなのにどうしてかな?とも思う 梅の実のつき方は毎年変わる 父が亡くなってからは数が減ったような気がする 誰が大事にしていてくれたか…

怖れることは

怖れることはない 哀しむこともない 季節が巡れば季節の花が咲く 夏空の下にも 秋の街角にも 冬の窓辺にも そして きっと春の坂道にも・・・ 季節の狭間で 嘆くことはやめて 心潤して 歩いて行こう

闇に香る・・・

一週間の仕事を無事終えて帰宅 週の途中で風邪がひどくなりどうなることかと思った なんとか持ちこたえホッとしたところ 駐車場に車をとめ、荷物を持って降りると なんだか甘い匂いがしたような気がした これは・・・ 闇の中目を凝らすと駐車場のお隣の敷地…

仕事にいく途中 桜の木が前よりもピンクに煙っているように見えた 何本もの細い枝から立ち上るその気配 もう桜の木は春になる準備をしている ひとも きっと様々なものを その身の内に抱え持ちながら 次にあらわれることがらをどこか待ち設けているのだろう …

もうすこし

ここにきてくれて ここを気に入ってくれて ここにずっといるよって・・ そう言ってくれたような 初めてのつぼみ もうすこし もうすこしすると きっときみの笑顔がみえる

おつかれさまのひと泳ぎ

お盆の間頑張ってくれた花たち ありがと、おつかれさま ちょっぴり元気なくなったけど そのままお別れするには淋しくて そうそう 金魚でも・・って思ってたここで泳いでもらうってのはどう?ふうわりうごく彼女たちはとても可愛くて しばらくみとれていたく…

春の錦

仕事にいきすがら ちょうど遭遇した桜吹雪に圧倒され 若葉が出始めた桜の木に魅かれる 田舎道の特権で、 ちょいと車を停めて携帯で一枚 桜の木がピンク一色の頃は そのひたむきさがなんとも色っぽくて艶やかで ちょっとばかし切ないほどに心が締めつけられる…

今年の桜

次男とおでかけ 桜が満開だねぇ・・というと 昨日が満開だったみたい今日は散ってる・・って もひとつ 満開なのにもう青い葉が出てきてる・・って 桜の花がピンクに咲くときは 桜の花の幹も枝も根さえもすべてその内にピンクを宿していると聞いたことがある …

バレンタインデー前夜

ほんの五日前が私の誕生日である しかも一日遅れでケーキを買ったので(それも2個も!) ほとんどチョコレートはそれで足りてるんじゃない?と言う感じ 某ドラッグストアでガーナチョコレートが87円なのを見て ダンナが「マツキヨのほうが安かった78円…

夢に咲く花

昨日はめずらしく仕事をして 家にも仕事を持って帰り夕食後から続きをする どうにも数字が合わずいろいろやっているといつのまにか4時! 慌ててお風呂に入り床につこうと廊下を通ると 外から朝刊を配達するバイクの気配がした 学生時代の試験前か卒論締め切…

ありのまま

ただそこに ありのままにあることの難しさ吹かれて 流されて かくされて それでも なんの迷いもないようにただありのまま 花のように・・ 月のように・・ 雲のように・・・

青空を眺めていたら・・

車で空港通りを走っていたら 今まで気づかなかった花を見かけた 濃さを増した青空に花のピンクもこれまた鮮やか サルスベリってこんなに綺麗だったかな?とちょっと感動 百日紅 昼の花火のように咲く ありゃりゃ・・季語がどうなるかな?(笑)

タイサンボク

旅先で母の好きだった花に出逢う いい香りがしますよと言われて顔を近づけると 甘く優しい香りに包まれた 庭にあるものの大きな木で 花を間近で見たことがない いつも大きな葉のかなたに その季節にあるのを見上げるだけだった 母はどうしてこの花が好きだっ…

夏椿

夏椿 ひんやりとした 柔らかさ

再会

窓から見える新緑 優しい曇り空 水に浮かぶボート ときおりのぞく青空 葡萄と薔薇の話 開けられたアイスワイン 砂糖漬けの薔薇の花びら 舌の上にとろけるアイスクリーム 初めてなのに懐かしい 何度あっても初めてのよう 季節はめぐり 季節の花咲く 美しい再会

季節が変わる

そういえば今年はあそこの道の桜を見てないなあ・・と 買い物に行くのに少し遠回りする いつの間にかすっきりとピンクはなくなっていて その微かな残像を残しながら木々は明るい緑に染まっていた ふうん、季節が変わったんだ・・ ちょっぴり淋しいような、ほ…

春に

春に花咲く もの言わずとも 春に花散る 時過ぎれば 生きていくことは さりげない繰り返し ときおり 胸に花咲く

雨の中の桜

雨の中に桜がたたずんでいる その薄紅に鼠色を重ねた様子は 桜が現実のものであることを物語っているようでもあり 夢の中の桜をみているようでもあった 真実は現実と同じものではないけれど やはり現実の中にあるものなのだろう

さくらのはなびら

仕事に行った先で車のウインドウに桜の花びら一枚 ついてきてくれたの?ってちょっと嬉しくなった 帰り道、薄暗がりの雨模様 白いものが雪のように舞って・・ それも散りかけたさくらの花びら 帰りついた玄関のポーチに数枚のはなびら 手に取るとやはり桜 い…

姿そのままに

花ならば 姿そのままにそこにあればいい 見つめる人が 目を留めた人が ただその花を想うだけ どうして ひとには 言葉があるのか そしてそれは どうして思う通りにならぬのか ときに 心のままにあらわせぬのなら いっそ 花のように ただ 姿そのままに そこに…

うでをひろげて

あおぞらにうでをひろげて えだをのばす梅の花 綺麗に切りそろえられ 寒さに香りをのせる枝とはまた風情をかえ 山の中腹 カレーのスパイスの匂いの漂うカフェのちかくに 桜とみまごうばかりに奔放にかたちを顕すその姿 それでも 人気のなくなった夜更けには …

花よ

花よ 胸を張って生きよ あなたを美しいと愛でるひとのために・・ 花よ 根を下ろし生きよ あなたのことを自分のことと慈しむ人と・・ 花びらよ 潔く心地よく散れ その色は永遠に心に刻もう・・

巡る夏に・・

夏の終わり 高い青空の下に見つけた小さな花 誰も気づかないちいさな花を見つけたのはあなた ふたたびの夏 雲の流れが変わる季節に咲く花 幾度夏が巡るとも胸に咲きけして消えぬささやかな花 花はこころに灯りを灯し 灯りはほのかにあたりを照らす