撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

今年の桜

次男とおでかけ
桜が満開だねぇ・・というと
昨日が満開だったみたい今日は散ってる・・って
もひとつ
満開なのにもう青い葉が出てきてる・・って


桜の花がピンクに咲くときは
桜の花の幹も枝も根さえもすべてその内にピンクを宿していると聞いたことがある
今年の桜もその準備をしてきただろうに



墨染にも見える薄いピンクは笑うことをためらっているようで
ためらいながらも今年の役目を全うするために
遅れがちに開いて
控え目に満開になり
若葉に繋いでいるようで・・・


記念日が一生に一度のことのように
今年の桜も今年にしかない
桜の下でなにを想うのか
それは今年の桜とだけの思い出


はらはらと散りゆく桜に
今年を想う
このとしの桜もきっと忘れない・・と
いっそう儚げな花びらにそっと告げながら・・・