撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

春の錦

仕事にいきすがら
ちょうど遭遇した桜吹雪に圧倒され
若葉が出始めた桜の木に魅かれる
田舎道の特権で、
ちょいと車を停めて携帯で一枚


桜の木がピンク一色の頃は
そのひたむきさがなんとも色っぽくて艶やかで
ちょっとばかし切ないほどに心が締めつけられるのだけれど
若葉の緑とミックス状態になるころには
なんだか生命の強さやしぶとさなんかを感じさせられて
どこか心がどっしりと落ち着いて穏かになってくる
そう
今年の桜は今年しかないけれど
今というときは二度と取り返せないけれど
人生はまだまだ続いていくし
もっといえばわたしがいようといまいと世界は続いていく(いい意味でね)
慌てるな
焦るな
ただひたすらにこのときを慈しめばいいだけだ
そんな気分にしてくれるのだ



カンブリア宮殿を観る
最後のひとこと
「性急に安心を求めるのではなく、まず信頼を回復していくこと」
妙に心に響く


昼間は詩を読んでなるほどと・・
えっと・・ひとは痛みがあってはじめて傷の存在に気づく・・というような意味のやつ



一方でこの数日頭に浮かびあがっては中途半端なままだった歌を調べる
ほお、古今和歌集でしたか・・


見渡せば 柳桜を こきまぜて みやこぞ春の 錦なりける


うん、これもピンクと緑の風景ですね(笑)