2009-02-18 うでをひろげて 花 あおぞらにうでをひろげて えだをのばす梅の花 綺麗に切りそろえられ 寒さに香りをのせる枝とはまた風情をかえ 山の中腹 カレーのスパイスの匂いの漂うカフェのちかくに 桜とみまごうばかりに奔放にかたちを顕すその姿 それでも 人気のなくなった夜更けには その広げた腕で やさしく包むように 本来の自分の香りを馥郁とふりまきながら そっとたたずんでいるのだろうか どこにでもいるような しかし どこのだれにもかえられない ただひとりの大切なひとのように・・・