撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

戦争は終わっても(純情きらり)

 朝から純きら3連続です。早い二人は、ほとんど見ずに家を出て
行くが、8時過ぎに出る長男は、ごはんを食べながら、シャワーを
浴びてから着替えながら、目の端にちらちらと入るらしい。


 達彦を見て「まだ、戦争の服を着ている」
 戦友の遺族のところへ行く達彦を見て「つらいだろうね」


 私の心理状態を家族で一番的確に読むのは、多分こいつだと
思う(自分に余裕があるときに限る)。コメントの位置と、その
邪魔にならない短さが、なかなかだと思う。わたしが達彦に
一番思い入れを持っているのもわかっているのか、それとも、
子供にも理解しやすい配慮か。とにかく一緒に見られるのは嬉しい。


 カフェマルセイユにて、桜子がマスターに言う。
「それでも、達彦さんが帰ってきた
 わたしは、それだけでいい
 ほかにはなんにもいらない」


 バックに流れる音楽は、ショパンノクターン。(ここで出たよ)
戦争が終わってからのマスターヒロのまなざしが、とっても気になる。
包まれるような心地よさを感じる。自分の納得のいくけじめをつけたら
桜子のいうように、達彦さんもこの店でゆっくりできたらいいね。


 杏子の、赤い着物が戦争が終わった気分を感じさせてくれた。冬吾の
着物も新しくなり、外套まで着ていた。達彦も、またあの素敵な和服姿
を見せてくれることを願っている。