撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

生きるためだ、桜ちゃん(純情きらり)

 ・・・今日も3回も見てしまった・・・何故だか自己嫌悪すら感じて
しまう浸りっぷり・・・。ほかになんかすることないんかい!って自分に
突っ込み入れてます・・。


 3回めに気になったセリフ。冬吾の「生きるためだ、さくらちゃん」


 自分が生きるためではもちろんある。死すらも受け入れそうな冬吾が
生きる、と口にしたことが、すごく、印象的だった。


 桜子に指示を出す冬吾は、すごく冷静だった。挟まれて動けないまま、
どんなことを考えていたのだろう?もう助からない、何かしても今より苦しく
なるだけだと、じっと動かずに死を覚悟していたのだろうか?


 脚の骨が折れるかも知れない、大けがになって、今より苦しむかも知れない
それでも、このままでは、生きていけない・・このまま死んでいくだけだ。


 そのまま、今の桜子のようだ。達彦は死んだと思い、全てをなくしたと
思い、生きる力そのものを失っている。このまま消えてしまったらどんなに
楽だろう・・いっそのこと・・そう考えることもあったかも知れない。


 それでも、生きていこう・・と。生きていく道を選ぶ方が苦しいことが多い
だろうけれど、それでもその道を選ぼう、と。それが、何を指すのか、今から
何が起こるのかは分からない。でも、たとえ辛くても、ぼろぼろになったと
しても、それは、すべて、生きる為なのだ・・・そう、決心した言葉に、
桜子にそして自分に言い聞かせた言葉に聞こえてならなかった。冬吾がただ
純粋に生きることを考えた・・というのが初めてのことのように思えた。