撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

約束(純情きらり)

 「約束する。かならず帰ってくる。」


 達彦が桜子と交わしたこの約束。全国のこの私達が証人だからね!


 「わたしには今しかない」いつも、そう思って全身全霊を注いで
ものごとにあたっていくのはいい心構えではあるけれど、本当に
それで刹那的になるのは問題。


 最初から負けると思って物事に臨むぐらいならやらない方がまし
だけど「勝たずば生きて帰らぬ覚悟」は覚悟だけで充分、ほんとに
命を絶っちゃ元も子もない。


 本音と建前が成立するのは、最終的には本音が強いという、暗黙の
了解があるからこそ。建前はかたちを整えるため・・だとおもう。
 ものごとにはいつも例外があるし、建前が絶対的なことだなんて、
だれも言ってない。その建前が妙な力を持ち、人々を支配するように
なったら?・・それは、もう建前とは別のものだとは思うけれど・・。


 「達彦さん、立派な服着て立派なこと言っちゃって、別の人みたい。
なんだか遠いところへいってしまう。兵隊さんにとられるってこんな
ことなんだね・・・」


 普通の人々は、何処の国の人でも、自分の人生を愛し、自分の家族を
愛し、周りの人々やまわりの土地を愛し・・・同じようなことを考えて
いると思う。それが、どうして殺し合ったり奪い合ったりしなければ
ならないのか!盗むな、殺すな、それは、どこの国でも教えられて
育ったことではないのか?どうして、戦争になるとそういうことが
まかりとおるのか?


 いつも思う。どうして自分の人生を愛すように国を愛し、自分の生活
を営むように国を運営できないものかと?
「借金するな!検討せずに新しいものに飛びつくな!規則を作る前に
自分のやっていることを見直して子供の手本になれ!尊敬しろ、愛せ
なんて恥ずかしくて普通言わないぞ!」と言いたい。


 話がずれてしまいました。・・愛する人が離ればなれになってしまう
なんて悲劇は起こしたくない!・・・それだけです。