撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

あるがままを受け入れる

 訪問先のブログを読んで、朝から泣いてしまった。


 人と真剣に向き合う、ということはどういうことなのか改めて
考えさせられました。いつも、それなりに一生懸命にやろうとは
している。それでも、何度も何度も同じようなことでぶちあたって
いるような気がする。ムキになったり、クールになったり、計画を
練ったり、自然体を目指したり・・・。


 相手を変えようとするより、自分の考えを柔軟にするほうが良くなる
可能性は大きいから・・などと考えてみながらも、時々たまらなくなって
爆発してみたり・・。


 あるがままを受け入れる・・と言う言葉を見つけたとき、なぜだか
涙が止まらなくなった。言葉としては、知っていた。そうありたいと
考えてはいた。しかしながら、実際そうしていたか?我が子を、夫を
関わる人々を、日々の暮らしを・・。そして何より、自分自身を。


 頼れる親のいるときは、無条件に愛してもらっていた。いや、その時は
気づいていなかったが、様々なことを乗り越えてこられたのは、その
ことをどこかで確信していたからだ。親がもういなくなった今それを
感じる。愛された記憶はわたしの何よりの財産だ。しかしながら、今は
それを自分で守らなければならない。それが時々辛くなる。


 自分に自信がなくなると、人に対しても余裕がなくなる。ほんとうは、
子供達のよりどころ、安全地帯でありたいのに、港にまで嵐が吹き荒れる
ときがある。そのことで、またもや自分自身が落ち着かなくなる。


 ブログを読んで考えたこと。本当の相手を知ろうとすること。自分の
都合に振り回されることなく、相手の立場に立って考えてみること。
全てを自分に抱え込みすぎることなく、出来るだけのことをすること。


 真剣に悩めば解決の方向に向かう・・というのは、尊敬する河合隼雄さん
の言葉ですが、その方も、逃げることなく、最後までつきあったからこそ
素晴らしい体験ができた・・と結んであった。何かをしてやろうという
のではなく、とにかくありのままに取り組むことなのだ。その積み重ねの
なかで、時折何かが生まれていくのだ。おもいがけぬご褒美のように。


 自分をまず受け入れよう。驕ることも卑下することもなく、ただ
ありのままに。そうして、ひたむきに取り組んでみよう。どんなに
ささやかなことにも。おのずと道は見えてくるだろう。愛しいひとには
そのままに接しよう。見知らぬひとやことには謙虚に向き合おう。


 何度も何度も繰り返したっていいや。昨日できなかったことが今日は
出来るかもしれないっていうのは、子供だけではない。生きている限り
明日はやってくる。明日を楽しみに待てる人でいたいと思う。