撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

山本鈴美香

 「エースをねらえ」の原作を書いた漫画家・・といえば、なんとなく
わかってもらえるかな?ファンも多かったと思うけど、いつの間にか
描かなくなっちゃって、何となく謎の漫画家でもいらっしゃいます。


 「エースをねらえ」は、去年読み返した。なんか、すごいと思った。
主人公をまわりのみんながとてつもなく大きな愛で支えている。
高校生レベルじゃない!はっきりいって。それこそ、大きな才能を
持った人の苦しみと、それを支え助ける使命を担ったひとびとの
苦悩。昔見えなかった人間関係とその内側の心がとても興味深かった。


 宗方コーチとひろみの関係は、究極の師弟愛を超えて、なんとも
剥き出しにされた魂の恋愛・・というようなエロチックなものを
感じてしまった。胸をえぐり出されるような感覚でした。


 昔から好きだった作品は「ひっくりかえったおもちゃ箱」。若くて
美人のおばあちゃまが素敵です。「人生っておもちゃ箱をひっくり返して
いくようなもの・・」「一時の苦痛はそのあとにすばらしいことが
おこる前触れ」。いま読み返すと、かなり深いです。

 幻の「愛の黄金律」これは、ノーコメント。でも、もし続きが出たら
読みたいような・・それとも、未完で終わっているところが、いかにも
この本をあらわしているのかしら・・などと考えてしまう・・。


 ・・・知ってる人いるかなあ?・・・