撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

今日気になった言葉

久しぶりに村上晃一さんのブログを読む
話題は菅平
中学生の全国大会の話と14日のチャリティのこと
興味深かったのはラグビーの指導についての東福岡高校、谷崎監督の言葉
ティーチングとコーチングの違い
教えるということは答えを出してしまう
そうでなくコーチは選手が目標を達成するための手助けをする
答えはない・・・と


もうひとつは谷川徹三さんの言葉より
「学問は満足しようとしない
 しかし経験は満足しようとする
 これが経験の危険である」
決めつけて新しい思考を邪魔するくらいなら
経験などないほうがいい!と思ったことがあったので
すごく印象に残った


テレビでハーバードの公開講義を少し見た
ディベートにはその人の持つ思想や背景が色濃く映し出される
さまざまな学生の活発な討論がまぶしかった
しかしながら一番気になるのはそれをどんな風に導いていくのか
もちろん、答えを出すのではなくその討論自体が大切なのだ


最後に茨木のり子さんの大好きな詩



なれる


おたがいに
なれるのは厭だな
親しさは
どんなに深くなってもいいけど


三十三歳の頃 あなたはそう言い
二十五歳の頃 わたしはそれを聞いた
今まで誰からも教えられることなくきてしまった大切なもの
おもえばあれがわたしたちの出発点であったかっもしれない


狎れる 馴れる
慣れる 狃れる
昵れる 褻れる
どれもこれもなれなれしい漢字


そのあたりから人と人との関係は崩れてゆき
どれほど沢山の例を見ることになったでしょう
気づいたときにはもう遅い
愛にしかけられている怖い罠


おとし穴にはまってもがくこともなしに
歩いてこられたのはあなたのおかげです
親しさだけが沈澱し凝縮され
結晶の粒子は今もさらさらこぼれつづけています


              (「歳月」より)