撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

答えを求めるのではなく

 NHK生活ほっとモーニング、昨日に続き、バリデーションの
特集。バリデーションとは共感すること。番組では、認知症
介護にバリデーションを取り入れる...というものでした。


 今日、出ていた施設はとても余裕を持ってしっかりした対応
をしていたように思うのですが(先日からニュースで見たような
施設は、こんなとこじゃ殺されてしまいそうだ..というところも
あったのである意味まともなところがあることに安心しました)
それでも、どうしても生活をすすめていく上で、いくらか都合を
優先した発言をすることもある..ということを悩んでみんなで
考えているところでした。現実には起こっていない現象を訴える
お年寄りに、どう対応すればいいのか?...と。


 答えを求めるのではなく、現実がどうなのか白黒はっきりさせる
のが必要なのではなく、まず、基本に帰ることだ...と。自分の
感じる普通の現実の世界と、お年寄りの感じる感覚という現実が
あるということを受け入れること...。その人のいるその場に
共感し、寄り添うこと...。そのプロセスこそが大切なのだ、と。


 ゲストのアグネスチャンさんが、自分のボランティアの経験を
語る。自分で煮詰まることなく、とりあえず一歩踏み出すこと、
そうすれば見える世界は変わってくる。答えは自分の中にあるの
ではなく、まわりのひとや世界が教えてくれる。大切なことは
自分は知っている..という思い込みを捨てることだ、と。


 一人の人間として、大切に扱われること、それは、命の生まれた
時から、人生の最期を迎える時まで、侵されることなく守られる
ことであって欲しい。心にそのことを忘れずにいられる余裕を
いつも持っていたいと、その心でひとと接していきたいと思う。
 それはまた、向き合うあらゆる人から生きていく力やヒントを
いただくこと。何ものにもかえがたいものを交わすことに繋がる
のではないかと、思えるのだが....。