撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

透明水彩絵の具

たまに会うと怒ってばかりいるねって
あなたに言われて
あなたのせいじゃん!って怒ってた
いつも隣にいられるのなら
きっといつもとろける笑顔だけでいられる
ずっと逢わないでいると
あなた色とわたし色が全然違う色になって
言葉ひとつも違う響きに聞こえてしまうのです
ホントはきれいな水のように
あなたがポトンと絵具を落としたら
わたしすべてがその色に染まってしまいたい
それでもきっと
そんな毎日はおくれるはずもなく
わたしはわたしで自分の色を探しながら過ごしているのです


それならばいっそ
全然違う色でかまわないから
透明水彩絵の具のように
重ねても重ねても
重なっても重なっても透き通っていられたらいいのにな
あなた色でもなく
わたし色でもない
そのたびごとにあらわれる透き通った初めての色を見てみたい