撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

 おなじ夢をみる

遠い昔
あなたと海のそばにいる夢をみたよ
空に高く
鳥が飛んでいたのを覚えてる


踏みしめた砂のやわらかさも
ひとすじ行く道をしめす灯りたちも
色を隠した青空も
あなたの肩越しにみた風景も
夢の続きに思える


ねえ
わたしたち同じ夢をみているの?
互いに低く口ずさんでいた歌が
思いがけずに重なって響き合ったようで
くちびるを寄せて確かめ合う


夢のなかでいいから・・・
あなたの確かな鼓動を
耳たぶをぴったりあててもう少し聴いていたい