撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

生きているから

 帰り道、ふと見上げると満月が輝いていた。まったくこんな遅い
時間になっちまたぜ・・と思いつつ、電話をかけたら子供たちは
兄弟できちんと用意しておいた夕食を食べてくれていた。よしよし
落ち着いて家路につくとしよう。こんな日が重なるのだろうか・・
教室に入るときは緊張でおなかが痛くなりそうだったけれど、いまは
充実感が溢れている。きっと、その最低と最高を繰り返しながら
月日は過ぎていくのだろうけれど、いつかそれが心地よい緊張に
変わってくれる日がくるだろうか?


 帰ってパソコンを開くと友人からメールが届いていた。これから
どんなことが起こるのか・・生きてるからドキドキします・・と。


 みんなそれぞれに新しい日々を、新しい扉を開けながら生きている。
なんのために?と問いかけることすら追いつかないほどにめまぐるしく
新しい出来事が目の前にあらわれる。それでもこのひとつひとつを
味わいつくしていこうと思う。


 生きているのだから
 生きているからこそ味わえるのだから


 すべての出会いは幸せのために・・明るいもの、暖かいもの、穏やか
なもので心を満たすために・・・。自分にこだわりすぎることなく、
しかし自分らしくやっていこうと思う。


 明日は久しぶりにお休みの平日。ゆるりゆるりとほどいてひと日
過ごそうと思う。新しい自分をまた作れるように・・・。