撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

2-5

 思いがけないことに次の日にあの男からメールが来た。昼休みも
終わり掛け、ふと携帯をみると着信の表示が浮かび上がっていた。


 あんな別れ方をして・・胸は不安に押しつぶされそうになる。


 無題・・で、ひとこと、ごめん・・と。


 いったいどういうこと?謝らなければいけないのは私のほうでは
なかったの?たまらずに、ひとりになれる場所を探して、あの男の
携帯番号を発信する。・・着信音がなるだけで、男の声を聞くことは
できなかった。