撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

思い出まで消すことは出来ない(どんど晴れ)

 柾樹の中には盛岡がある。加賀美屋がある・・。


 人を愛するときはそのひとのすべてを受け入れたいと思う。だから
こそ・・柾樹が夏美のために加賀美屋をあきらめようとしていること
をどうしても認めることができない。自分のために愛する人が自分の
一部をなくそうとしていたら・・。


 どうか、持ち続けることが出来ますように・・。
 思い出を・・愛を・・大切なひとを・・・。