撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

今がいちばんいい

 yennさんのブログで子育てチャット状態・・すみません、お邪魔しました。
またまたコメント欄で書き込みしてしまいそうだったので、ちょっと自分とこ
に戻ってきて気持を落ち着けてみました(笑)


 子育ての時期って限られてるんだけど、ほんとに長い。特に夜眠れなかっ
たりご飯ゆっくり食べられなかったり、ひとりでのんびりお風呂に入れな
かったり、ご飯の用意してても泣いたら中断したり、洗濯物干してても、
どこで何をしてるかわかんないと恐いから、目の届くところにいさせるん
だけど、そしたら今度は母のところに来ようとして落っこちそうになったり
するから結局また中断させられたりして・・。


 とにかく、日常のありとあらゆる物事が当たり前にできなくてすっごく
大変だったのを思い出しました。自分の勝手な楽しみができないのは
ともかく家族のための仕事すらなんでこんなにきつい思いをしなきゃいけない
の?と思った覚えがあります。夜泣きしたときにもしダンナさんから心ない
ことでも言われたらそりゃあもういったいわたしって・・・の世界に入ると
思いますよ。


 私は宣言した。この育児をやり遂げたら、三食昼寝付きだって絶対バチは
あたらない、専業主婦の家事労働は一生分をトータルでみたら、それくらい
あっていいと思うって。実際いろいろあって、三食昼寝付きの出来る時期
なんてとっても限られた短いものです・・・。


 子育てできついときに慰め兼ねてよく言われた。「でも今が一番いい
時よ」。そうはいってもそう思えるのはずっと先のことだろうな・・とは
思った。何にも知らないくせに「もうひとり産んだら?」なんていうおばはん
とは二度としゃべりたくないと思った。


 でも、子育てしてるときはそれが当たり前だと思ってから大変だとは
思ってもあんまり嫌だとは思わなかったなあ・・。でも、もう一度
戻りたいか?って言われたらそれは謹んでご遠慮いたします。楽しかった
高校時代だって、楽しいことだけじゃなかった。試験のたびに苦しんだし、
入試のときだって胃が痛くなるくらい恐かった。あのときだからできたんだ。
もういちどやろうったってもうそんなこと出来ない!大人になって年をとった
から分かってきたことも深く感じるようになったこともある。でも、そんな
いまの私がうんと若い頃に戻ったらもっとその時を楽しめるかっていったら、
体力が落ちてるだけじゃなくて考えすぎたり、感じすぎたりして耐えられなく
なってることもあると思う。若さの勢いだとか、率直さだとか、ある意味
残酷な健康的な鈍感さとか、そんなものがあるから乗り越えてきた人生の
いろいろってきっとあると思う。若さと引き替えにいろいろなものを手に
入れてきたけれど、もうあの若さは取り戻せない。良くも悪くも・・・。


 「今がいちばんいい・・」それは、子育ての時、子供の可愛らしさを
指していうことがあるけれど、それは、単純な可愛らしさでいえば、笑い
始めてから、憎まれ口きくまでが子供は一番可愛いけど(笑)その時期
その時期のたのしみを親に与えてくれる。どの時期も、ただ可愛いだけ、
楽しいだけの子育ての時期なんかない。世話をしたり、心配をしたり、
反抗期でぶつかったり、友人関係で悩んだり、勉強しなくて困ったり
口ばっかりで生意気だったり、・・・言ってたらキリがない!
 でも、思わぬ成長を見せてくれたり、学校でのおすまし顔にびっくり
したり、優しい言葉をかけてくれたり、真剣な表情を見せてくれたり、
新しい世界を広げてくれたり・・・子供がいるおかげで出会えたたくさんの
素敵なことが数え切れないほどあるのも確か・・。


 「今がいちばんいいわよ」ということばを何だか淋しく使いたくはない。
出来れば、今を一番大切にしたい・・その願いをこめて、自分の人生をさして
「今が一番いい!」と、いつも言えるようでありたい。子供を連れていない人
だって何らかの大変さはいつも抱えて生きているんだ。ひとの今を羨むのでは
なく、自分の今を大切にしたいと思う。