撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

それよりも大事なこと(どんど晴れ)

 庭仕事をしている夏美のもとに女将登場。あんなあなたに
女将修行はさせられない、と。そして、続けさせてくださいと
懇願する夏美にそれでは「女将の顔」を持ちなさいと告げる。


 早く仲居修行に戻りたがる夏美にそれよりももっと大事な
ことがあるのだから・・と言葉を与える大女将。


 植え替えをした植物には、強く自分の力で育つように、一度
水きりをするのだと教える平治さん。自分で気づかせたかった
だろうにおしえちまって悪いことをしてしまったなあ・・とあとで
大女将に言っていたけれど。問題は、それを自分のこと、あらゆる
事に置き換えて考えることができるかどうか。よく「一を聞いて
十を知る」と言われていたことは、こういうなにかで考えがひらめく
かどうか・・ということなんだろうな。応用力・・ともいえるし
脳のシナプスのつながり方がいいともいえるし・・。「一芸に
秀でる人は・・」といわれるのは、ひとつのことをしっかりたたき
込まれ、精進するうちに、そういうものごとの真理のようなもの、
何事にも通用するベーシックのようなものが見えてくるからでは
ないかしらん?


 夏美が、ひとに出会ってしまうこと、ひとがつい話してしまうこと
は、この子が持っている魅力であり、運の強さなのだろうなあとも
感じられます。


 今日も弟くんはなんだか重要な役割で光っていました。姉が座敷わらし
なら、この弟はいったいなんと呼べばいいのだろう・・というほど
不思議な存在です。親ふたりが凡人に見えて仕方がないんですけど(笑)
 まあ、子を思うゆえの親の心の闇・・・っていうのは、むかしむかしから
変わらない人間のどうしようもないところなのでしょうね。