撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

なにかあたらしいもの(どんど晴れ)

 平治のところへお礼に行く夏美と柾樹。


 時々カメキチを見にお邪魔していいですか?という夏美に
いつでも来・・という平治のまなざしがなんとも優しかった。


 新作の構想に頭を悩ませていた平治が、夏美が帰ったあと
早く仕上げないと・・と作品にとりかかる。


 何か新しいもの・・ちからわざではなく・・。


 自らを主張するもの、自分を確立させるものは、ある種
ちからわざ・・のものだろうか?そんな時代を経て・・
いるだけで暖かく、形すらなくとも包み込み、想い溢れ・・
心にいつかすべりこみしのびこみ、思い出すだけで、こころ
安らぎ、幸せな気分に包まれる・・そんなもの・・。


 そのひとの技術・・や、肩書き・・ではなく、そのひと
そのもの・・のようなもの・・。


 平治さんが自らを媒体としてカツノさんを顕わすようなもの


 カツノがどんなにみんなを愛し、そしていまも変わらずそばに
いてくれることを、ほんわりと感じさせてくれる・・そんな
なにかあたらしいものが出来上がるのではないかと思っている。