撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

すべてをそのままに受け入れる(純情きらり)

 昨日からの続き・・・
 納得出来たかどうかは・・どうでしょう?


 「桜子って呼んでいいか・・?」
 「おめえのでこぼこがいい」

 懐かしい言葉だった。そのうしろに、杏子の話した言葉が
深みを与える。そのひとを好きだといっても、そのひとは、
限りない経験と想いで、出来ている。今現在の、ありのままの
その人を愛するということは、そのひとが内に持つ、すべてを
受け入れると言うことと重なっていく。すべてを自分のものと
するということは、すべてが自分のものでないと知ること。


 達彦の、桜子を見るときの、包み込むような優しいまなざしと
時にみせる、桜子にすべてを奪われるような瞳が好きだ。


 人は・・特に女は、自分の美しいところを好きな男に見て
欲しいと思う。しっかりと役に立つ人間でいたいと思う。でも、
冬吾は逆のことばっかりいう。それがでこぼこがあっていい・・
と。そうだったなあ・・冬吾はまず、笛子を絵に描いたんだ
と思い出す。笛子が自分で気づかないようなところばかり、冬吾は
見つけだしたんだ。「おめえは、働くことが好きなんだなあ・・」
なんてことも言ってたよなあ。あまりにありのまますぎて、気づ
かなかったようなこと・・・。それが、冬吾の愛なのかな?
 冬吾の胸に顔を埋めて、笛子の心の風船はもう一度膨らんだの
だろうか?


桜子、さすが堂々の主人公のお嫁入りでした。綺麗だった!
で、誰にも邪魔させなかったね!・・それは、達彦さんのおかげ
かな?