撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

求められるもの(スカーレット 47 )

スカーレット見始めて一番イラっとした回かもしれない

もちろん、あの新聞社とのやりとりに関して

一度はそんなのできませんときちんと言った喜美子に拍手を送り

そして照子とのやりとりそれからの流れ

イラっとというよりモヤっとといったほうがいいかもしれない

ものごとはいつもいいことかわるいことかそんな単純なものではない

今週月曜日(43回)で火鉢のデザインについてフカ先生が喜美子に言う

一点物の芸術品を作るわけではない

みんながええなあと目を止めるもの

求められるものを作るのだと

 

丸熊陶業が求める新聞に取り上げてもらうということ

新聞が求める「本日のシンデレラ」という紙面での女性像

友人の顔を立てるという人の在り方

 

新聞に載るにあたっての女の子の着るもの

女親にとっての年頃の娘の姿

 

どの場面も悪意はない

まあ、丸熊陶業の絵付け火鉢取材に来て

深野心仙の名前も知らない記者っていうのはどうかと思いますけどね

 

ただこれはずっと今にも続くこと

望むもの、求められるもの・・

それは誰のほうを向いてのことなのか

マスコミしかりひとりの人間としてもしかり

本当に伝えるべきことと伝えることによって得ようとしているものと

ひとに求められるものと自分のこころが求めることと

そこをどう扱って大切にしていくのか

 

最後のシーンが印象的

彼がこれから喜美子さんと関わっていくことが

びしびしと感じられますね

そして照子の病院行き

これは新妻に求められるベタな展開でえぇよぉ~と言っておきたい(笑)

 

 

 

 

自己紹介(スカーレット 46)

はじめから順に書いていこうかと思ってたけど

とても追いつきそうにないので書きたいことはまずは書くことにした

いずれ時間があれば以前のも書きたいけどね

 

ものづくりね

彼が自己紹介も忘れて心奪われたものはなんだったのか

彼の視線の先は何に向かっていたのか

焼き物?絵?それともフカ先生?

それにしても信楽の土の話がここで繋がるとはね

 

敏春さんの考えと能力が分かる回でもあったな

「先入観なしに見てほしい」というのはそういうこと

純粋に照子の目を信じそれを自分の確信にしたところもあるんだろうな

あのあとの照子と社長の会話が想像できるというか

その場面を想像させてくれるという楽しみを残してくれるというのもいい

 

丁寧なつくりの作品

そしてすこしだけ残す余白

それは日本の昔からのものづくりの用の美を思わせる

同じものを手に入れてもその人なりのものになっていく

毎日目に触れるさりげないもの

でもその過不足ない姿がそのひとの生活を作ってくれる

特別な主張はしなくても確固たる存在感を持ちそばにいてくれる

そんな想いを抱かせてくれるスカーレットである

 

 

 

 

 

 

 

 

気分は自分で上げるもの

新しいパソコン買いました

だましだまし使ってきた前のパソコンに何か起きないうちに

少しずつ世代交代の用意をしています

今日は仕事に使うシステム関係をダウンロードして

ここまでやってきているものを移すところまで完了

とりあえずこれで急に業務がストップする悲劇は免れた

よかった~!

 

 

家のことをのんびりとやってから夜はフィットネスクラブ

いつもの社交ダンスのクラスへと出かける

 

一週間ぶりのはずなのにもっと開いていたような気がして

踊り始めはなかなかうまくいかなかった

ううむと悩んでどうも気分が乗らない

それでも今日のラッキーはすこし人数が少なかったので

先生と多めに踊れたこと

同じ種目を二回踊れるのは嬉しい

試して悩んで考えてもういちど挑戦して確認できる

そうこうしているうちに体が温まってきて

それと同時に気持ちも前向きになっていく

悩んで試行錯誤することと落ち込むこととはまた別のもの

そうかそうか!動けばいいのか!繰り返せばいいんだ!

当たり前のことなのに何だか忘れていたような気がする

さあ!行くぞ!と自分に声かけて気分上げて体を動かす

 

二回目のワルツは少しは良くなった

先生からのひとことは「もうちょっといけるね」

自分の力の入れ具合に右往左往しているばかりで

ちぐはぐだったフォローが少しは噛み合うようになって

自分なりに安定してリードを感じられるようになったから

それでもまだそれを楽しむまでにはいかなかったけれど

回数を重ねればなんとかなりそうな気分にはなれたかな

 

ダンスはやっぱり私にとって基本の運動になるのだろう

知らず全身を使い、いくらか無理をしつつ頑張れる

じたばたせずにそう信じてまたすこし力を入れようかな

 

今年のクリスマスプレゼントは新しいダンスシューズにしようっと!

って、自分で自分にプレゼントですけどね

あ、それを正当化するためにこれだけ書いたの?

 

 

 

 

しんと静かな夜は

さりげない言葉に

その時の想いを載せた

昔の手紙を読むように

いまはいない人との

そんなやりとりを読み返す

もう増えることのない

消すこともできない言の葉

深くとろりと熟成した

ガラス瓶の中の果実酒のよう

それに酔うことはないけれど

時折眺めて心を落ち着ける

墓地で待ってます 照子(スカーレット 1-6)10月5日放送分

冒頭の風呂焚きといい野菜つくりといい

喜美ちゃんのスーパーウーマンぶりが素晴らしい

草間さんにあって字が読めるようになって

元からのパワーにきちんとしたものが与えられた感じ

見方によってはこんな小さな子がこんなに家の仕事して・・

と、親の考え方の方がちょっと・・とも感じられるけど

いまとは家の中の仕事の手間が段違いに多い

まず水道がないだけで家の仕事はどんなに増えることだろう

喜美ちゃんの凄いのはそのどれもを自分の技術にしているところ

お風呂焚きを任されて嫌がるどころかできた時には

よっしゃ!と喜びにしているところがなんともいいな

立ち向かう器量を持ち、達成の充実感を知っている

 

照子から信作へのラブレター?

そしてやっては来たものの喜美子へ伝言を頼み帰る信作

自分で言えと信作に言ってから照子へ伝言するまで

なんともおかしな変顔の喜美子は

「本来こういう伝言は私は認めないのだけどね」という

無言のそして無意識の抵抗による別人格つくりか?とか思ったりして(笑)

 

「うすうす分かってたわ」

そのあとに続く照子の見解はいかにも照子が言いそうなことだけど

本当の照子の心の底にはどれだけのものが沈んでいることか

いま分かることもまだぼんやりとしか分からないことも

おませでこの地のお嬢様の立場で戦争を過ごして兄を亡くして

喜美子とはまた別の立場で無邪気なだけの子どもではいられなくなる頃

兄の墓の前で目を瞑って手を合わせてくれる喜美子は

そんな彼女のなかでどんな存在になっていくのか

 

口に出す言葉は自分から素直に近づきはしないものの

もうしっかりと、いやもうびっくりするほど

距離を縮めてくるその様子は

彼女の行き場のなかった素直さが出てきたような気もする

 

 

 

なんのとりえもないなんて(スカーレット 1-5)11月4日放送分

ひとは自分の価値観のなかでしか生きられないのだ

自分がアンテナを張っていないものは見えないし

評価することすらできないのだ

 

喜美子の絵の素晴らしさをお父ちゃんに説く草間さん

半分困りながら気のない返事をするお父ちゃん

うしろで心配そうに見守るお母ちゃん

落書きと言われ傷つきながらも

何でもないそぶりをして照子の家へ向かう喜美子

酔ったお父ちゃんには女の子には勉強は要らんと言われ

会社から帰ったお父ちゃんには勉強して来いと言われ

 

それでも喜美ちゃんは泣かないし立ち止まらない

周りにいる大人が、一緒にいる友達が

少しずつ増え、環境が変わっていく

 

理科の本から勉強をしはじめ

彼女の世界はどう変わっていくのか

彼女の可能性は未知数だが

このドラマが面白いのはもう確信している

 

転校一日目といい、この日といい

照子が音読しているときに先生が喜美子とやり取りをして

中断させるというかそのままにするというか

照ちゃんがちょっと気の毒だったな

腹の足しにならんもん要らん(スカーレット 1-4)10月3日放送分

15分の中で何度も心を揺さぶられる

草間さんから言われた言葉

紙芝居での場面

慶乃川さんとの会話

机の上にきちんと並べられた貰った絵の具

 

給食は命綱や!と家を飛び出す喜美ちゃん

草間さんが元気になるために奔走するのは

もとはといえば、自分のため・・ではあるのだけれど

それは思いがけないことを孕みながら

喜美ちゃんの得意なことへと繋がっていく

 

紙芝居みたい!と叫ぶ直子の声は

喜美ちゃんの口に出せない心のようだったし

酔ったお父ちゃんの言葉は思わずどきりとした

 

腹の足しにならんもん要らん!

思わず出た喜美ちゃんの言葉は

本人は気づいてないだろうが

言えない想いを隠すためのものだったのかもしれない

 

「きみはするどいね」とひそかに練習してきたのに

「時代は刻一刻と変わってるんや」とお呼びでない信作くんがツボ