2019-10-27 しんと静かな夜は さりげない言葉に その時の想いを載せた 昔の手紙を読むように いまはいない人との そんなやりとりを読み返す もう増えることのない 消すこともできない言の葉 深くとろりと熟成した ガラス瓶の中の果実酒のよう それに酔うことはないけれど 時折眺めて心を落ち着ける