撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

21歳(カーネーション)

まあ・・
ようものわかってるようには
・・みえへんわなあ・・


悩む糸子
サンローランの新しいデザインが分からない自分
切り捨てれば楽だけれどどこか心に沈み暗いものをもたらすその意識
自分の21歳はどう映っていたか?と安岡のおばちゃんに聞けば
まあ・・情けない思い出ばかりで
あの当時の回想場面?が懐かしかったなあ
奈津に負ぶわれて結婚式に登場「このブタ!」は名場面(笑)



優子と直子の部屋に日々増える男子学生
原口先生まで一緒に酒盛りしてるし・・
(たまごの説と割れたたまごが印象的)


優子がついに切れて直子の首根っこつかまえてからが痛快
ずっと彼女は彼女の役割を演じてきたけれど
優子もまた岸和田のあの家に育った女だったわけね・・と
ほぼ初めてきく優子の激しい口吻に納得したり安心したり(笑)
ケンカが終わって直子がどうなったのかは映ってなかったけれど
部屋に散らばったものを拾ってくれてる斉藤くん?がいる横で
一心不乱に何か書き物をしている優子・・
もしや新しいデザイン画?なにかインスピレーションが?
・・と思ったらお母ちゃん宛ての手紙かい!(やっぱり優子・笑)
その手紙を読んで
姉妹のケンカや優子のいい分ではなくトラペーズライン、サンローランのデザインに
若者たちが注目しているという事実に目がいったという糸子
どこまでも正直なヤツやなあ・・と一番笑えたりして・・・(笑)



糸子の苦悩に
このところ評判の「下山の思想」がふと絡む
本は読んでないので何とも言えないけれど
登れば下るべきだけれど、下るためには登らなくちゃね・・と
若い頃はみんなが目指すものにとりあえず登りたかったけれど
年を重ねると自分だけの山に登りたくなる

人口分布図がここ数十年、それ以前とはまったく違ってきていること
でもそうなることはじわじわと
30年くらい前から充分予想できたことだと思うのだけれど
そのあたりをここまで無視してきてそれまでどおりの考え方をもとにしか
この世の中をつくってこなかった世代の責任は大きいと思うな
と、上の世代のせいにしても仕方ないのだけれど・・
たしかに頂上にいつまでも居座り次の人々がのぼることを邪魔してたんじゃ
登山愛好者とはいえないよね・・


どこか複雑な顔をしていた三浦組合長が気になる
年とって現役から一歩引いてる人って
なんだか分かってるくせに教えてくれないような
ずるいところ持ってることあるからなあ・・


それからいえばアホにしか見えない21歳は可愛らしい
いくつになっても
「アホやなあ」って自分を言える間は現役かもしれないな
自分の心も含めて、わけが分からなくて愛おしいもので世の中は満ちている