撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

春の記憶

ここ数日
はっきりしない想いにとらわれている


ふと
高校の先輩が卒業アルバムに書かれていた言葉を思い出す


「すべての若者は
 なにかを産みだそうとする苦しみをもっているという意味で
 孕んでいる」


なにか孕んでいるのか
それとも
誕生の記憶を思い出すのか



こころのうごきではなく
からだの記憶なのかもしれない
からだの記憶ではなく
遺伝子の記憶なのかもしれない


もうすぐなにかが動き出すという
もうすぐなにかが生まれるという
おぼえてもいない
わすれられない
ふしぎな記憶


わたしの記憶に
母の記憶が
そして
春を迎える気が
どこかで不思議に重なるのかもしれない・・・


ちょっと懐かしい曲
どんなに切ない詩でもアートの声はいつもどこかひだまりの優しさを感じさせる