撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

いろんな自分・いろんな関係(カーネーション)

カーネーションが終わった
見事な最終回だった


・・・って違うやろ
尾野真千子さんの糸子が今日までだったんですね


だんじりで始まってだんじりで終わる
子どもだった糸子を巡る人々と始まって
いままで糸子と関わってきたひと
新しく糸子が関わりを始めた人がいっぱい家に居て・・
そのひとびとの顔ぶれの入れ替わりには
ひとつひとつのドラマと関係があって
いまここにいないひとをいるひと以上につよく想う想いもあって・・・


ここから極楽も地獄も見てきた


という糸子が座る二階の窓
いつもだんじりを見ていた窓でもあって・・


おとうちゃんを探しにいっていたおかあちゃん
みんなのうしろで上機嫌で飲んでいるおとうちゃんが見えるのも素敵で
そのままどこかへ消えていってしまいそうな風情の千代さんが
それでもそのときは善作さんがちゃんと傍に居てくれるんだなと思うと
ちょっと妬けるくらいいいなあと思えたりして


糸子が北村と話すシーンもよかった
北村はずっと糸子の傍にいるくせにずっと決め切れずに
自分が振られたら「長崎いくんけ?」なんて口走って
糸子にちゃうわ!しつこい!なんて言われて
ああ・・これ、あるある、こいつ糸子に惚れてるんやって笑えたりして
でも今日は北村の声が今までで一番カッコ良くて深くて
糸子をどれだけ想っていたのかすごく伝わってきた
こんな関係もあるのかもしれない
男と女でありながら男と女ではないそれでも
この最後の時間に傍にいるという存在・・・


恵さんのおねえキャラは以前にも出たけれど
今日は家族、母を看取ったことをさらりとエピソードに載せ
彼の深みを出した上でまたおねえキャラ炸裂させて笑わせるあたり最高
誰もがひとつだけの顔ではいられない自分を持っている・・・



それにしても・・
なんだかこの数カ月オノマチ糸子に惚れてたなあ・・と思う
いままでの自分の価値観では許せないことを許してしまうこと
それってある意味「恋」だよな・・・



だから・・
今日でカーネーションはいったんお終い
あとは別のドラマとして楽しむこととしようと思う
だからこそ
今日のカーネーションが最終回のように仕立ててくれたことに感謝
最後のワンシーンは今日のドラマではなく来週からのドラマの予告編だと思うことにする(笑)


きっと・・・
ひとのなかには何人ものひとが住んでいる
生きていく中で数えられないほどの思い出と重ねた想いとともに・・・