いろいろなはなし
糸子の結婚
ハルおばあちゃんの
「あんた、新しい職人さんやとったんとちゃうんやで」
には、思わず噴き出した
ふたり枕を並べてぽつりぽつり話しだす
勝さんが糸子のことを話すあたりで糸子とともに胸が熱くなる
愚痴を言わない
手を抜かない
仕事振りに惚れ惚れしてたって
あのとき、糸子の入れたお茶まで愛おしそうにしてた勝さんの
瞳にはそんなことが映ってて、心ではそんなことが起こってたんだなあ・・って
これまたひとのことなのに心がほんわかしてくる
お産の前後の画には感動
そう、誰もが通る道ではあるけれど
それはだれもが大変な幸運と感謝を込めて通ってきた道
お父ちゃんの「善ちゃん」には笑った
はよ!はよぉ!ってどこまで嬉しいねんって笑ってしまった
いろいろな話をしたことによって
糸子が「結婚っていいなあ」と言っていたのが印象的だった
ひとりではなくひとと生きていくということは
人生を重ね、からませながら、歩いていくこと
家族ともなると、そのどこまでが自分でどこからが相手か分からなくなるほどに
複雑に、深く、時にはやっかいなほど、それでも縁の深さを感じるほどに・・
それでもその中にでも、そのほかにでも、
「いろいろなはなしをする」という愛情の交わし方は確かにあると思う
今日のあの場面は糸子の初めてのラブシーンだったってことだな
そしてまた
そう思うと・・その言葉のもとをもらった親の愛情というものにも
深く・・深く・・あらためて感謝する次第・・・