撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

泣き顔(カーネーション)

はあ・・・切ない回だわ


一番泣けたのは陽に晒されながら糸子が勝の髪の毛を切るシーン
バリカンをためらったのちに動かし
落ちていく髪の毛とその刈ったあとの髪の毛を
地肌に当たるか当たらぬかの距離で指でなぞるように触る糸子
「決別」などという言葉が頭をよぎりその指に残る感触が一層切なく思えた


勝さんがお父さんに見せる泣き顔
こんなにふたりって親しい間柄だったっけ?って一瞬戸惑ったけど
この父相手だから泣ける勝さんだったんだろう
自分から望んで糸子と添わせてもらい
自分から申し出てこの家を継ぐ覚悟をして養子に入り
だからこそ
「すみません、申し訳ありません」というのは父にこそ・・なのだろうな
それは家という制度がある時代の考えでもあり
また
糸子と家族を守って生きていくという
男と男の約束を果たせずに家をでなければならなくなったという・・・


最後のツーショットの写真は昨日今日のロマンチックをすべてぶち壊すほどのショック
いったいなんで?
戦争にいくのに国民服でなくてスーツだったのが洋服屋らしいよな・・と見送ったばかりなのに
その洋服からでてくるとは!
お父ちゃんほど、ロマンチックでも用意周到でもないことバレバレの勝くん
浮気?
それともその気にさせちゃった相手の女の人の嫌がらせ?
洋服に写真を仕込んだのはだれだ!
勝だったら(いつの間にか呼び捨て)最低!
入れてて忘れてたら処置なし(笑)
相手だったらどんな心境?
なんだかドロドロは似合わないけど
どっちにしろ間抜けだなあ・・
まあ、遺品から出てくるよりはまだ生きてる間なだけましですが(笑・笑えないけど)



もうひとつの泣き顔
お母ちゃんの美しくて切ない泣き顔・・・
すべての男にこんなに素直に泣ける愛しい女が寄り添っていれば
きっと世の中はもっと美しく平和になるはずだ・・・