撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

コーヒー(カーネーション)

お父ちゃんが糸子のために頭を下げる
いや、後ろ頭に二本線の話は強烈
いつの間にか?それとも知らないだけでお父ちゃんにもいろいろあったんだ


堪助は工場を首になったけれど菓子屋へ・・
励まし(慰め)に行くという糸子が
どこか笑顔でいるのはまた堪助をいたぶるつもりだったのか
この二人の関係も面白いなあ
幸せそうに菓子屋で働く堪助を見て帰ってきた糸子が
面白くなさそうにふてくされて寝っ転がっていたのが笑えた


そして想像以上の発展
もしくは発展を思わせる大きな一歩前進
すぐさま東京に行く・・などというものではなく
まずは一週間、休暇を使って・・というのも
思い切りのいい話ではあるけれど、自分の判断でできる常識的な行動なのが
お話として面白いなあ・・と思った(お話というより実話か!)
何の前触れもなく子どもを引き取ったり不動産を手に入れたり
どことなく不自然だった某前作と違って納得して楽しめる
それがモデルがいて事実に基づく強みかな
事実は小説より奇なりというけど
どんな作り話より、ひとがもがきながら進んだ物語は力を持っている気がする
それは
ひとの想いが形になって顕われたという不思議に素晴らしい出会いの数々があるから・・
のような気がする


ピンチはチャンス
別れは出会い
終わりは始まり


不況から始まった八方ふさがりも強い想いさえあれば
次のステージの始まりのためへの助走になり得るとでも言えるような・・・


いままでのエピソードがジグゾーパズルのように
綺麗に組み込まれ始めているのが心地よい
お父ちゃんがあの(笑)喫茶店でコーヒーを飲んだ
「私にも飲めますか?」
「美味しいもんですなあ」
このお父ちゃんの姿もまた新鮮だった
奥にほの見えた可愛げが素直に頭をもたげたようなさわやかな感動だった