撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

最後の夏

ここ数日の天気の凄まじいこと!
昼間のうだる暑さ
夕刻の雷
叩きつける雨
明け方の涼しさ


そう、今は何もなかったかのように静けさが満ちている



昼間に久しぶりに空を見上げた
刻々と変わる雲の表情にしばし見とれた
夜、ふと空を見上げた
満月をひと削ぎしたような月がどこか涼しげに光っていた


まだ夏は今からなのにどこか懐かしい気分でいる
満開の向日葵が見たいとふと思った
BGMはもちろんのあの映画の主題歌か
もしくはドリカムのマイナーな一曲を選ぼうか・・・



「最後の夏」
そのフレーズを何回聞いたことか
中体連
合唱コンクール
ジュニアラグビー
野球部の応援
そして・・・


こんなに暑い日が続くのに、夏は始まったばかりなのに
どこか切ない気分が漂うのはそんな思い出たちの記憶なのだろうか?
頑張って、耐えて、燃え尽きて、
喜びで満たされようが、悔しさに涙しようが
最後には、空っぽになる夏
空っぽの心に抜ける青空と蝉の鳴き声が沁み渡るように入ってくる夏


all out できればいい
たとえば
「そうだよ、あたしのぜんぶで あなたがすきだった」と歌う美和ちゃんのように・・