撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

夢のように・・

 夜に用事で外出。子供達を車からおろしてからひとり駐車場に。
駐車場から家まで数十メートルをひとり歩く。突然のいなびかり・・。
 空をみあげれば、夜だというのに青い空。空の上に色を塗ろうかと
するように、濃く薄く、広くひろがる雲。薄墨のフィルターが
かかったようなその空は、まるで夢で見上げているような空だった。


 夢の空を時々浮かび上がらせる閃光。そこに顕れるものは何?


 季節が変わっていくのをふと感じた。夢のような空の景色は
どこかで見たような、この世のものではないような・・。


 懐かしい花々も、馴染みの風景も、通り過ぎる毎日も、去年までと
なにひとつかわりはしないけれど、去年までのどの年のものとも
違うあたらしい秋が始まるのだろう。夢のように懐かしく愛おしく
夢のように自在の・・しかし夢のように予想のつかない・・毎日。


 あたらしい季節によろしく・・とつぶやく。今日髪を切りました。