撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

一瞬の幸せ(ギルティ)

あ〜あ・・・最後、どっぷり泣かされました
「流れ星」のラストシーンの不完全燃焼を補って余りあるほど・・・


息子が父親を殺す場面も見事
哀しい・・のだけれど、ずっとそうだと哀しいと思う感情すらないのだろうと
そのことがまた哀しく、そして怖ろしかった
そんな彼が閉じ込められて恐怖を味わう
リアルを超えてなんだかおとぎ話の残酷物語のようだった


そして危機一髪で真島に見つけられる芽衣
「いつまでも待っているから」と言われ
心がとけていくように見えた
そして母親との面会
芽衣子に対する仕打ちを後悔し、謝ろうとする母親
そして芽衣子に気づく?
芽衣子をお願いします」と真島に頼むその姿は本当に母だった


そして・・・
思いがけない永遠の別れ
どうして?と思う反面
もう、これ以上耐えられない気もした
無実の罪を償った日々よりも長く続く今からの日々
復讐はすでに終わり
愛しい人を拘束する日々


いつまでも待っているといわれたこと
母にゆるされたこと
そして
愛する人の腕の中で息絶えること
あまりにも短い一瞬の幸せを胸に抱いて
永遠のさよなら・・・
最後のふたりはまるでロミオとジュリエットを思い起こさせた



あ〜あ・・・
ホント、すごく非現実的なんだけど
すっごくはまって観てしまったのは
フィクションを超えて普遍の物語だったから?
各登場人物が時を経るごとにその中身が浮かび上がってきて魅力的に見えた
最初は気持ち悪かった堂島さんが人間味を帯びてきたり
とんでもない悪人の宇喜田が最期の場面見事で涙が出てしまったり
まりさんもはじめは好きでなかったけど
だんだんカッコよく見えてちょっと惚れそうでした



復讐が残すのは傷跡だけ・・・


もしも
芽衣子が復讐を始める前に真島に出会っていたら・・・
もちろんそんなことがあってはドラマが成り立たないけれど
芽衣子の気持ちになって考えてしまう
そして
そう考えるとまた涙が止まらなくなる