撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

ほんもの(ゲゲゲの女房)

あのひとの努力は本物ですけん・・・


茂が閉めっきりにしているからといって布美枝も窓まで閉めなくてもよいだろうに
と思ったら中森さんがちゃんとそう言って開けさせてくれたからよかった
なんか腕の意外に細い布美枝さんが汗をかいてふらふらになっていると
鶴女房がはた織りで消耗しているような痛々しさがあって・・・
おまけにそのあとに茂の様子を覗いて画面が飛んだときには
なかでいったいどんな悲惨なことが・・・?とか思ってしまっちゃいました


一週間をまとめて観ているとなんとなく感じていたことが確信に変わってくる
今回、いまの布美枝のなかに子供時代の面影を濃く観る気がする
松下奈緒さん演ずるヒロインが、なんとも透明感にあふれてて
(ある意味どこか常人離れというか世俗離れというか、人間離れというか・笑)
ある時はしっかりものでもあるのだけれど、どこか子供のような可愛らしさを感じる
今日の最後の場面の泣いたり踊ったりなんて最高でした
茂が思わず布美枝の頭を撫でていたのもツボ(笑)


向井さんが若いのであまり実感がなかったのだけれど
そういえば茂はある程度歳が行ってるのだよな・・と
戦争から帰ってきて、傷ついたからだとこころを癒すまでにどれだけの時間があったのだろうと・・
それを乗り越えてきたからこそ今のこの楽観的にも見える自然体で強い茂がいるのだろう
それは漫画という自分の意志、父の教養という広く長い視野、母の愛という大切な命の根
そんなものがあったからこそなのだろう
そして結婚という新しい世界に踏み込む力を蓄えて布美枝にであったのだろうと思う


イタチなどの悪だくみはある意味どこまでいってもまがいものに過ぎないけど
ほんものはそんな小細工をしなくてもいつもひとのこころをうごかすのだろう
イタチが茂の周りをうろついているのもそんなところがあるのかもしれない・・と
漠然と考えているところ・・