撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

言葉に出さなくても(ちりとてちん)

 清海と正平のツーショットって意外と意外。小さい頃は
ふたつ違いも相当な開きで、特に男の子の方が年下だったら
会話することだってあんまりないけれど、大人になると
同じ時代を生きてきたひとに見える。何か変わったね・・
A子さんもちょっと・・なんて言い合ってるのがおかしかった。
他のひとには理解できないけれど、この二人なら分かり合える
話題ってあるかもしれない。どちらも家族想いだものね。


 家や仕事を背負っている男の人の言葉は、言葉以上の
意味を含んでしまうことがある。単なる親の素直な嬉しさも
時に余計なプレッシャーやしがらみを子供に感じさせる
こともある。父親が大好きな子供はなおさら・・。


 ひとしはひとしやん!という菊江さん
 おとうちゃんに気のない言い方やなあ・・と言われるほど
静かにそれだけを受けとめるように上手にでけてますなあと
言う小梅さん。


 清海は誰とでも仲良うでける子やけど、一人でいいさけ
親友が欲しいっていうとった・・と、話す清海の母。


 言葉だけで終わらない言葉がある。言葉には出せない言葉が
ある。言葉だけでは伝えきれない想いもある。言えない想いを
汲み取れれば・・素直に言葉にあらわせる手助けができるよう
な会話ができれば・・そんなことを考えながら清海や正平・・
そして小草若いや仁志のことを観ていた。