撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

一人ではないこと・自分であること(ちりとてちん)

 喜代美が引き続き草々に自分の過去を語る。あまりの遠回り人生に
「ほんま時間の掛かるやっちゃなあ!」という突っ込みがほんとに
落語の中の人の掛け合いみたいで面白い。


 一方、いつ出るかと気に掛かっていた清海。久々登場。小梅さん
に会うところが何か発展の期待をさせる。


 自分の見つけた石を見つめ何を想うのか・・。


 喜代美が草若師匠に逢えたこと、弟子になったこと、どれも
あまりに不思議な巡り合わせではあるけれど・・。草々が師匠の
言った言葉、「ここにおればひとつだけいいことがある。一人や
ないということや」という言葉について今にして思えば・・と
語る。一人じゃないことは、喜代美のためだけでなく、草若師匠
のためでもあったのかもしれない・・また草々にとっても意味の
あったことなのかも・・・。


 それでもかわらけ投げのおかげやない。自分で歩いてきたからや
と。


 偶然がたび重なり必然を思うころ、ふと運命など考えてみる
こともある。しかしながら、それは巡り合わせだけでは決して
成り立たないのだ。必ず、自分の意志が・・想いが・・そして
それだけでなく、なんらかの行動がそれらを結びつけ、いきいきと
動かし始めるのだ。


 清海が何かを感じ始めているかもしれない。あの石は清海の象徴
のようだ。キラキラ光っていても、海に捨てられていても、それが
重要なことではない。私は私ということだ。自分で見つけた自分、
自分が愛しいという自分。輝きは内から・・自ら・・放つものだの
だろうと思う。


 それにいても今にして思えば(笑)喜代美がみつけたのが「恐竜」
の化石っておかしいよなあ・・恐竜といえば草々さんでしょ!