撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

アホ・・(ちりとてちん)

 順ちゃんの悩みは・・。


 順ちゃんが情に厚くて可愛らしいことくらいしっとる!そう、
順ちゃんの中にちいさな命が芽生えていることも知らずいつもの
調子のあほぼん友春の頬を打つ喜代美。


 夕日を見上げて微かにほほえむ順ちゃんはどんな気持ちでいたの
だろう。


 「好きやからにきまっとるやない」という順ちゃんが潔くまた
可愛らしかった。


 この人生の中の重大な日々に喜代美と草々が関わってくるという
のもまたなんともご縁の深いところ。


 最初からひと味違った魅力で目が離せなかった順ちゃん。どうぞ
しっかりものの彼女が、甘えることの出来る安心できる場所を作れ
ますように・・と願う。


 あほぼん、友春、今は製作所の社長の息子ではあるけれど、事情が
変われば彼自身には何もないのだよな・・とふと思う。人が持っている
ものとは、自分が本当に身につけているものと、、何ものにも囚われない
人間関係・・そんなものなのだけなのだと、ふと思う。