撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

生粋のアホ(ちりとてちん)

 喜代美と草々(若狭と草々、または喜代美と一と言うべきか・笑)
の新婚生活が始まる。しょっぱなからオムライス失敗の場面。


 なんかねえ・・あのとろとろオムライスがいきなり作れるはず
ないと思うんですよね・・。いくら大好きな草々さんのためでも
いや、草々も無理か・・って言いつつオムライスっていったのでは
あるけれど「おかみさんの」ってついたオムライスってちょっと
きついなあ・・なんて思うわけ。(草原にいさんが妙に上手かった
のは笑いましたよ・・前にレストランでそのオムライスの話が出た
ときには、おかみさんにしかできないものだと思ってたから・・)。


 喜代美の楽天的なところと、悲観的なところが、どこかピントが
ずれてるのが笑えると言えば笑える。しかし、苛立たしいと思えば
苛立たしいと思ってしまうだろうな。それは草々も同じこと。優しい
優しい草々さんと、冷酷な草々が、ちらりちらりと入れ替わる。
 ことに、恋する女からみれば、仕事に没頭して自分の世界に入り
込む男は、自分とは別の世界の人間に見えるほどの別人に変わって
しまう。「嫁の仕事」「オレの落語でおまえを喰わせてやる」
 そんな言葉が、キラキラと甘く輝くものに見えたり、何だか
居心地の悪いちょっと違うものに思えたり・・。


 生粋のアホ・・という言葉が、どんな風に聞こえるか・・?
どうしようもないバカとは違うはず・・。そこに愛情が見える時
には、何も知らない無垢な赤ん坊ほどの純粋な存在・・といって
いるように聞こえる。ふたりの新しい人生というものは、そんな
生まれたてのものなのかもしれない。自分だけではどうしようも
ない・・ふたりでゼロから作り始めていくものに違いない・・と
思うのだ。


 小草若ちゃんが何だかとても素敵に見える今日この頃・・(笑)。