撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

味方(芋たこなんきん)

 こんにちわ・・とさようなら・・。それが人生。精一杯向き合ったら
そのどれも、後悔することはないのだろう。本当に分かり合ったひとは
いなくなっても消えることはないのだろう。町子の中で健次郎は生き
続けている・・。


 子供たちが歌う歌は、町子が初めて徳永病院に来た日の歌。


 今は、坊主でなくともだちとして泣かせてくれ・・という一真さん。


 口に出して言えることと言えんことがあります・・という健次郎さん。


 あんたの味方や・・って言っておきたかった・・という健次郎さん。
何が起こっても、何を伝えても、何も言えなくても、僕はあんたの
味方や・・って。そばにいられなくても、包まれ、守られていること
・・そう信じられるからこそ、町子は、その悲しみは自分の胸に大事に
抱きしめたまま、微笑んでいられるのだろう。