撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

なんのとりえもないなんて(スカーレット 1-5)11月4日放送分

ひとは自分の価値観のなかでしか生きられないのだ

自分がアンテナを張っていないものは見えないし

評価することすらできないのだ

 

喜美子の絵の素晴らしさをお父ちゃんに説く草間さん

半分困りながら気のない返事をするお父ちゃん

うしろで心配そうに見守るお母ちゃん

落書きと言われ傷つきながらも

何でもないそぶりをして照子の家へ向かう喜美子

酔ったお父ちゃんには女の子には勉強は要らんと言われ

会社から帰ったお父ちゃんには勉強して来いと言われ

 

それでも喜美ちゃんは泣かないし立ち止まらない

周りにいる大人が、一緒にいる友達が

少しずつ増え、環境が変わっていく

 

理科の本から勉強をしはじめ

彼女の世界はどう変わっていくのか

彼女の可能性は未知数だが

このドラマが面白いのはもう確信している

 

転校一日目といい、この日といい

照子が音読しているときに先生が喜美子とやり取りをして

中断させるというかそのままにするというか

照ちゃんがちょっと気の毒だったな

腹の足しにならんもん要らん(スカーレット 1-4)10月3日放送分

15分の中で何度も心を揺さぶられる

草間さんから言われた言葉

紙芝居での場面

慶乃川さんとの会話

机の上にきちんと並べられた貰った絵の具

 

給食は命綱や!と家を飛び出す喜美ちゃん

草間さんが元気になるために奔走するのは

もとはといえば、自分のため・・ではあるのだけれど

それは思いがけないことを孕みながら

喜美ちゃんの得意なことへと繋がっていく

 

紙芝居みたい!と叫ぶ直子の声は

喜美ちゃんの口に出せない心のようだったし

酔ったお父ちゃんの言葉は思わずどきりとした

 

腹の足しにならんもん要らん!

思わず出た喜美ちゃんの言葉は

本人は気づいてないだろうが

言えない想いを隠すためのものだったのかもしれない

 

「きみはするどいね」とひそかに練習してきたのに

「時代は刻一刻と変わってるんや」とお呼びでない信作くんがツボ

 

いただきます(スカーレット 1-3)10月2日放送分

お父ちゃんが連れて帰った草間さん

 

喜美ちゃんたちと一緒の食卓について

いただきますとつぶやく

しかしながら心ここに非ずの風情で

たっぷりと注がれたおかゆにもほとんど手をつけない

満州から引き揚げてきたとのこと

傷ついたこころがかさかさ閉ざされたまま

そんな草間さんの心に風穴を開けるのは喜美ちゃんのひとこと

素直な子どもの自分なりの考えを自分なりの知識でしゃべったこと

草間さんのかすかな微笑みが優しい

「君は鋭いね」

その草間さんの言葉は喜美ちゃんの心に沁み込む

一家の苦労をこの歳で一緒に背負い込んでしまう喜美ちゃんに

きらきらした明るいものをもたらしてくれる

 

心の栄養が足りないとはよく言い表したもの

それでも、このものは乏しいけれど

きちんといただきますと言い交わされる

端正な食卓のある家庭で(父母のお箸の扱いが綺麗)

ふたりはそれぞれに豊かなものを分け合っていくのだろうと思う

風が吹くところにはきっとなにかが生まれていく

 

余談ですが

「引き揚げてこられたんですね」という富田靖子

めんたいぴりりの彼女と重なって見えた

役柄とはいえ真剣に演じたひとには

その経験が人間を深めるのだと感じられた

 

 

あした晴れたらええな(スカーレット 1-2)10月1日放送分

信楽の土の良さは分からず土を投げ捨ててしまうけど

土が売れると聞いたら思わず目を輝かせてしまう喜美子

 

窯元の娘、照子ちゃん、本格的に登場

ぐいぐい上から目線で喜美ちゃんに近づいてきますが

まったく通用しないところが面白い

大きな街、大阪から来た子という期待は空振りでしたが

照子にこの態度というのは余所者ならではかもね

とはいえ、この照子、お嬢様のプライドは持ってるけど

だからといってよくある取り巻きでぐじゃぐじゃというのは

まったくないようなのが風通しが良くて好きかもしれない

でも、あのガキ大将?黒岩一味に対しては上の立場というのもいいな

 

ところで

ふと聴こえた素敵な言葉を題名に拾っているのだけど

昨日今日とお父さんの言葉なのに驚いている

綺麗な月やのう(スカーレット 1-1)9月30日放送分

新しい朝ドラになりました

もう毎日が楽しみでたまらない

久しぶりにブログに書きたくなりました

というわけで追っかけで少しずつ書こうかな・・と

時差がありますがよろしくお付き合いください

 

第一回、つぎつぎとあらわれる主要な登場人物

なかでも子役さんたちにもう釘付けであります

喜美子はもちろんのこと

静かながら強烈なインパクトがあったのは信作くん

なんであんた空き缶の竹馬の上が似合うの?

喜美ちゃんに一歩一歩と近づかれるときの

後ずさりの仕方がなんとも言えなかった

その前の登場の時からなんとも言えなかったんですけどね

ただ歩いているよりちょっとだけ現実から引いて見えるのはなぜ?

馬に乗ってる感じ?

なんだか妙に気になる存在ではあります

それにしても黒岩さんちの次郎くん率いる悪ガキ軍団?が

なんとも昔の少年漫画に出てくる仲間みたいで面白かった

喜美子のおとうちゃんが黒岩さんちに怒鳴り込んだ時の

黒岩さんちのお母さんの溜息からの一連の行動も

まあなんとも古き良き時代の悪ガキのおかあちゃんらしくて

そのあとのオチにがっつり笑わせてもらいました

そしてまたその後に照子の存在感!

 

このドラマ大好きな富田靖子が出ているのも楽しみのひとつ

今日はまだ控えめな感じですがきっとどこかでなにかあると思ってしまいます

うっかり封筒に入ってる全財産を大野さんに渡しちゃった

と、そんな場面ではありましたが

その後のおとうちゃんから察するに

「うちに置いておくより大野さんに渡してしまった方がなにかと安全」

と、どこかで察してわざと天然を装って渡してしまった

と読むのは富田靖子ファンの穿った見方というものでしょうか?(笑)

 

なにかと大変そうな川原家ではありますが

ラストでみんなで月を見上げているのはいいな

きっと根っこのところはきちんとしたものを持っているのだと

安心していられる気がする

 

富田靖子、川原姓に縁があるね・・とは夫のひとこと(めんたいぴりり

 

 

ふつうのごはん(きのう何食べた?)

この春のドラマで欠かさず観ているもののひとつ

最初楽しみにして

よしよしいいぞと安心して

一回録画忘れてすっごく後悔して

わざわざ見逃し動画を観て

つぎは遅くまで起きてリアルタイムで観て

あんまり眠かったのでやっぱり録画して

土曜の朝のお楽しみにしてる←イマココ

 

西島秀俊内野聖陽カップルで主役

原作の漫画ファンも納得の丁寧なつくり

絶妙の配役(思いがけなかったひとも想像の上をいってくれてる)

あ~、贅沢をいえば佳代子さんは少しだけ・・

ショートカットでもう少し上品なサバサバさが欲しかったけど

 

今回の(#8)はまた一段と好きでしたわ

オトコとオンナだろうが違う組み合わせだろうが

好きな人と一緒に暮らすってこと

好きの気持ちの揺れ動きって変わらないよねって

そう思わせてくれるのがキュンキュンしながら微笑ましかったけど

それだけでは済まない彼らの葛藤や社会の在り方も含めて

それでもやっぱり最後は根っこのところは一緒なんじゃない?

どんなに幸せでも幸せなだけじゃいかないのはみんな同じだけど

ホントに同じだけになるとみんな生きやすくなるだろうなと思えた

 

シロさんが料理しながら悩みが消えてくように笑顔を浮かべてたのがツボ

なんとなく料理してると無心になれるもんね

だんだん手順が進んで上手くできてくると

そのことだけに没頭してよしよし!って嬉しくなってくる

あとはシロさんに仕事を引き受けてもらえたおふたりが

手に手を取り合ってよかった~!と涙ながらに喜ぶ場面

それほど難しくてそしてそれ以上に気を遣うものなのだということ

ケンジもちょっとしたことはあまり頓着してないようで

もっともっと大切なことに関してはとても気を遣っているということ

つくづくね

シロさんを大きな愛で包んでいるのはケンジなんじゃないかと思う

素直にいろんなこと表にだして

それが嫌味じゃなくて可愛いってすっごい力が要ることだよな

 

などと分かるような分からないような書き方ですみません(笑)

 

ひっさしぶりのドラマカテゴリーでした

そういや西島秀俊純情きらり」にも出てたよな

 

あ、それとうちのハンバーグも

玉ねぎは炒めない派です(笑)

 

西島さんに関して確かなんか 気になること書いてたよな? と、思ってたのを見つけたので 貼り付けておこう https://nadeshiko1110.hatenadiary.com/entry/20070207/1170822079

夏のはじまりに

カーステレオからは懐かしい曲

目に飛び込むのは薄い緑に溢れる景色

こんなにのんびりするのは久しぶり

今朝の夢にあなたの気配

囁かれたのはたわいもないこと

耳たぶに響くあなたの声が

さわさわと梢を揺らすそよ風のようだった

言葉にすると嘘になるから

約束すると窮屈になるから

こんな明るく気分のいい日に

ふっと微笑み合うだけでいい

ふたりでそこにいることだけが

変わらずそこで輝いていてくれる