撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

居てるだけでええよ(スカーレット 11週)

喜美子と八郎がお互いの気持ちを確かめ合って

それを親に認めてもらうまでを描く一週間

ある意味、北村一輝のじょーじ劇場(笑)

 

こんなに好きなのに

こんなにふたりそばにいるのに

少しだけ不安を感じるのはなぜだろう

支えるってどういうこと?

幸せってどうやってはかるんだろう?

 

スカーレットを観ているとものごとにはたくさんの面があることを思う

一人の人間の中にも

ひとつの出来事の中にも

誰かが発したほんのちょっとの言葉にすら

ちくりと胸を刺すものやざらりと引っかかるものが

物語を深く味わい深くしているのだけれど

人間の哀しさと生きていく辛さを時に思わせる

 

ものを作るということ

 

相手のことを何より大切に思っているのだけれど

その思い方はそのひとそれぞれのもの

分かり合おうと話す人聞く人

そこに流れる言葉とその意味と

それもそのひとの発するもの受け取るもの

好きだからこそ許せること許せないこと

これからの二人がどうなっていくのか

楽しみで仕方がないのにどこか不安と苦さが滲む

 

居てるだけでいいよ、となりに

 

そう話しかける八郎

それだけのことがとても幸せなのに

それだけのことがとても難しいときもある