撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

見守られているという幸せ

素敵な招待状に導かれて
実際に会ったことはないこどもたちの写真集


さっすがプロね
いい笑顔だね
う〜ん、いい年代だよね


と、楽しくページをめくっていくうちに
ふと心捉えられ
なぜか涙があふれてくる


こどもたちの心からの笑顔
安心した様子
まっすぐに・・いや眼差しはそれぞれでも
まっすぐにカメラのほうへと向かってくる何か・・


そう
子どもたちは感じている
あるひとは信頼と呼んだそういう関係
自分たちをみまもり続けてきたひとへの安心感
見守られていることそのものの幸せ


成長する子どものまわりにはいろいろな大人がいるのがいい
様々なことに苦しみ悩み、時には色々な評価を受けなければいけない時代
そんなことを全部取っ払っていられる存在はかなり有り難い
ただそこにいることを肯定しそれを焼きつけてくれる大人


見守られる幸せ
見守ってくれるひとのいる幸せ


誕生日だというのになぜか少し淋しかったのは
別に年を取っていくことが嫌なわけじゃなくて
無条件に見守ってくれていたひとたちが少なくなっていっているから
・・・だと気づいた


それでも
アルバムがずっとその幸せな時を思い出させてくれるように
思い起こしさえすればいまもいてくれるのだろう
涙は時空を超える魔法のために必要なアイテムなのかもしれない