撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

繋ぎゆくもの、受け継ぐもの

福岡は晴れの週末
土曜日は肌寒い一日だったが今日はぽかぽか初夏を思わせる日差し
二日続けてさわやかグラウンドまで高校ラグビー観戦に出掛けたダンナ
わたしは昨日は納戸の大掃除
今日は一緒にさわやかへ


オール宮崎が遠征にきているとのことで
今日は福岡の高校が午前中から午後まで3校ばかり来て練習試合をしているらしい
先週だったか公式戦の組み合わせがでていよいよ来週からは一回戦が始まる
途中、ゴールデンウィークグローバルアリーナワールドユースがあるし
なんだかここ福岡では「高校ラグビーシーズンイン!」という気分
でもホントのところラグビーが冬のスポーツなんで印象、あんまりないよな
高校ラグビーは一年中シーズンのような気がする
それくらいハードな毎日を送っているような気がする・・彼らは・・


オール九州で昨日は東京で試合にでてたはずの子がもうグラウンドでアップしている
声をかけると昨日の夜帰ってきました!って、ハードやねえ・・って
そのやりとりを聞いていた宮崎の子が後ろの方で
「九州選抜の?フランカーの?」なんて囁き合っているのが可愛かった


ひと試合楽しませてもらい次はなにかと観ていたら
新1年生たちも試合をする模様
へえ・・こんなに早い時期にそんなことも・・
まあ試合ができるだけの経験者が各チームに入部しているのが
幸せといえば幸せ・・これからどんなふうに育って行くのか楽しみですね


帰るときに見つけた
グラウンド際の一本の桜の木
なにかの理由で倒れたのか折れたのかばっさりと切られていた
しかしその幹からしっかりとあたらしい枝を伸ばしもう花をつけている
あたりの桜はもう葉桜になってしまっている中で
その細い枝に今を精いっぱい咲いている花たちは初々しいほどに可憐に見えた


長男の高校も彼らの頃は10人制と15人制をうろうろ
ようやく人数が増えて今年はBシードとして出場する
母校ですら新設校のラグビー部に負けるほどの弱さの時期もあったらしい
私が応援を始めた頃も一年の成長でやっと伝統のラグビー部に恥じない程度に・・
というときもあった
当時の顧問をしていた同級生が
「ひとを育てるのはまるで農業のようだね
 種から育てた作物がやっと実ってくれたような・・
 そんな気がした一年だったよ」
って語ってた時期もあった


この間久しぶりにテレビで観た映画「シコふんじゃった
昔は気づかなかったOBたちの視線の優しさやその想いを感じて
いっそう楽しめた気がした


繋ぎゆくものが受け取る想いは時に肩に重いことだろう
しかしながら
それは大切な受け継ぐもの
いつかきっとその想いが分かるから・・
そして
それはただ懸命に繋いでいってくれるだけで充分なのだと
感謝を込めて見守ってくれているひとたちがいるのだと
いつかきっと分かるから・・


何故だか高校ラグビーを観ていると胸が熱くなる
この国にはラグビーが・・
ことに高校ラグビーは絶対必要なものだと思う