撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

クールで端正なラグビー(ジャパン対フィジー)

パシフィックネーションズカップ
日本対フィジー
仕事終えて食事してひと息ついてたら始まった(Jスポーツでの録画放送)


今回のジャパンがどれだけ世界レベルに通用するのか
とっても興味あり
そんな堅苦しい言い方をしなくても
「彼らのラグビー見てみたい!」とテレビ前特等席を確保


印象的だったのは味方のフォローの早いこと
からだを張って前進するボールを持った選手が
相手チームの選手に絡まれるや否や
3人4人〜・・とその選手を守るように、ボールを繋ぐように
仲間たちが集まってくる
そしてちょっとした合間でもここは・・というときには
チームみんなで円陣を組んで確かめ合うようにコミュニケーションをとってる
いいチームができているんだなあ・・と思った


ボールを持っていた時間はかなり長かった
相手のバックスは大型選手が多く
いったんボールを持って走り始めると
いくらタックルで歩みを止めても
すこし高い位置でするりと次のプレイヤーへとパスを繋ぐ
特に前半はそのオフロードパスでトライへと結び付けられる場面もあった
ジャパンがあれだけボールを動かして繋げて
マイボールの時間帯を増やしていたからあれくらいの点で抑えられたのだと思う


最後、数回あったフィジートライチャンスを消したのは圧巻
フィジーがトライラインを間近にしながら
なんどかノックオンなどのミスが出たというのも
ジャパンがあの局面で相当なプレッシャーをかけていたからに違いない


「フィジカルな試合」と何度も形容されていた
とてもきついタフさが要求される試合だったに違いないのに
何故か選手たちがクールにクレバーに見えた
日和佐のテンポの良い球出し(ディフェンスでもスピードで貢献してた)
小野の柔軟な仕掛け(ときには自分でも抜けていって)
一段とカッコよくクールに見える五郎丸(アナウンサーも涼しい顔なんて言ってた)
頼りになるナイスガイ大野(後半すり抜けたのにはびっくり、素敵!)
地道にでも強気に守り攻めていた立川(連続タックル、ナイスプレイでした)
佐々木、望月、リーチ、小野澤、・・・・と
かなりの名前を今日だけで確認できて
それだけそれぞれがきちんと自分の仕事をしつつ
自分の得意なプレイを前面に押し出して活躍してたんだろうな・・と



結果は
25対19と一歩及ばす
しかしながら前後半80分間、最初から最後まで
集中して観戦できるとてもいい試合だった
どんなことをしたいか、どんなチームになっていきたいか
なんとなく分かるところが嬉しい
その目指すものを追い求めつつ
ミスをなくしフィットネスを上げ
涼しい顔をしながら最後の最後まで相手をしのぐパワーで走りとおせたら
それはなんて面白い試合になることだろう


端正にしてクール
そんなラグビーがあってもいいんじゃないかと思う
彼らなら出来ると思う
・・・と
自分なりの想いを映して応援していきたくなる
やっぱり今回のジャパンはいい


試合後のエディさんの笑顔も良かった
今回の大会での優勝は生易しいものではない
でも目指さなければそこには到達できない
どちらも承知の上
応援してるほうもね
勝つ気のない試合なんて観るのも楽しくない
でも
楽しくて素晴らしいプレイを見せてくれれば
勝たせてやりたいとは思うものの
勝ち負けなんかそう重要なことではないと思うのだ
そのあたりも彼は分かってるんだろう
今回のジャパンというチームの醸し出す安定感にそんなことを感じた