撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

プライドをかけて(日本選手権決勝)

今日の試合は本当に楽しみだった
先週の準決勝もどちらもとてもいい試合だった
(もっとも帝京がそう思わせてくれた部分が大きかったけど)
テレビ前とはいえきっちり観戦予定を組んで臨む


エスコートキッズ
緊張している顔もあれば嬉しくてたまらないようなワクワク顔もあり
峻と男の子、どんなことしゃべってたのかな?(笑)
一緒にワクワクが高まっていく


国歌斉唱
テストマッチでジャパンが戦うときには
一緒になって歌いたくなる君が代だけれど
国内試合のときにはセレモニーのプログラムのひとつの感じ
歌っても歌わなくてもいいという自由のある国であることが好きだ


キックオフ
それからずっと画面に引き込まれて息つく暇もなし
得点が動かなくても面白い試合というものはある
点差がついても内容が濃い試合もあるように・・・





稲垣の職人芸のようなボールの獲得
以前垣永にもそんなことを感じたけれど
あのボールを狙う力強さと不思議に片手でも落とさず操る技はなんなんだろう
ふと小さい頃にみて驚いた象の鼻の巧みさを思い起こしたりして(笑)


ヒーナンの矢のような美しいタックル
どこから現れたのかというように飛んでくるそのスピード
確実にマイボールにつなげるボールを持つ腕に絡むタックルポイント


山沢の才能あふれる動き、ボール捌き
まだ大学生だというのにチームの流れをつくるその采配
果敢に攻める意欲溢れる潔さ
その結果まで自分のものとして背負おうとする覚悟


福岡は早いだけじゃないよね、賢いしね。とはダンナの言葉
うん確かにそう
スピードの緩急も加速のギアチェンジも計算されてる感じ
センスと言ってしまえばそれだけだけれど
たぶん彼の賢さは経験を経験値にする割合がとても高いんじゃないかな
人間の脳って必要だと思うことは記憶するんだってね
ひとつひとつのことを大切に考えてやっているからこそ
それを蓄え磨きつぎへと繋げてどんどん進化させられるんだろうな


あ〜・・
こうやって書いてるとパナの選手を追ってたことに気づくな〜
松島のプレイにはいつもメロメロに魅せられてるというのもあるんですけど
それと大友さんのブログを読んで流キャプテンが福岡のクラブチームだったことを知る
ずっと昔のそれでも忘れられないジュニア(中学生)の試合に
彼は対戦相手のチームの一員として出てたかもね〜
もいちど録画してる試合を観てみようかなあなんてことも思ってました



先週の試合のコメントでは笑わせてもらった(?)沢木監督
今日はツンツンのクールな表情の裏にちょっと熱いものがこみあげてた感じ
成長したい、勝ちたい、その気持ちでハードワークに耐えた選手に敬意を・・
「選手にどんな言葉を?」「明日も練習です。」
自分で言って自分でちょっと笑ってた顔が可愛かったです
ラグビーの指導者ってなんでどSなんでしょうね?(笑)



それにしてもトライは両チームでひとつだけ
そしてトライをあげていないサントリーの方が得点で上回って勝ったこの試合
後半40分を3秒過ぎたところで蹴りだしてノーサイド
すべては勝つことのために集中した80分
どちらのチームの選手もそのことだけを目指していたことが痛いほどに分かる
その幕の引き方とそのあと見せた選手たちの表情
ノーサイドのときに思わず涙が滲んでしまったのは
負けた残念さだけでなく勝ったその想いの強さをも見せつけられたから
どちらの気持ちも一緒に流れ込むように伝わってきた
ふたつのチームがいなければこんないい試合にはならなかった
(欲をいえば同点優勝に!とも思ったけど高校生とは違ってそれでは終われなかったね)




0対3で勝つような試合をしたいと言っていた峻の言葉をふと思い出す
お互いのトライラインを守り抜くというプライドのぶつかり合い
その戦いをぎりぎりまで戦い抜いてそれでも勝ちたい気持ちひとつ勝った勝ち
夢見て目標にしていたことにだいぶ近づいたね
想像して描いていた道筋とはだいぶ違うのかもしれないけれど
それでも思い描く理想を失わなければ
そこへと進む歩みを止めなければきっと到達できるはず
フルにグラウンドを駆け回ったときにきっと
その極上の対決を見せてくれることを期待しておくとしよう