撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

思い出の場所

母との思い出の場所・・我が家の台所、博多のデパート、美味しいお店
父との思い出の場所・・・夏のプールまたは海、冬のアイススケート場、結婚前に行った長崎


小さい頃にいったデパートは時代の流れとともに移転したりなくなったり、少しばかり
淋しい想いをしている。いったいいつ行っていたのか分からないけれど、今のように
人ばかり多いということもなく、半日楽しんでいたような気がする。叔母とひとつ下の従兄と
母と私で・・という組み合わせが多く、子どものものを買ったあとはわたしたち子どもふたりは
すこしばかりのお小遣いをもらって屋上へ、母たちの買い物が終わるとそこに大人が迎えに来て
大食堂でお昼だかお茶だかして帰っていたような・・・。
屋上で、スマートボールやらドライビングゲームやら木馬のような遊具やら楽しんで、お小遣いを
使い果たした後はペットショップで当時は珍しかった血統書つきの犬や猫を眺めて、母たちの
来るのを待っていたような気がする。


父とよく行ったカネボウプールも、福岡スポーツセンターのアイススケート場も今はない。
スポーツセンターはその昔は大相撲の九州場所が行われていたところだが、個人的には

そこにあったセンターシネマが印象深い。当時500円で一本の映画が見られた。たぶん、
初めてひとりで映画を観た場所。映画は「ひまわり」だった。20歳ころだったか・・。


思い出の場所は姿を変えたとしても思い出は色褪せない。
心の中のカメラはいつの間にか知らずに今日もシャッターを押し続けているのだろう。