撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

かもめ食堂

久しぶりにはじめからおわりまでゆっくり観る
自宅のテレビで・・ではありますが(笑)


食堂の明るさと
市場の明るさと
プールの水の明るさが
心地よかった


もし今日が最後の日だったら何をしたいか?
美味しいものいっぱい作って
大好きなひとと飲んで食べて・・っていうのがいい
自分の心の中にその場面とメンバーが思い浮かんで
ああ・・いま大好きなひとたちと
一緒に生きているんだなって嬉しくなった



「だいじなもの?」というひとことも印象的
大事なもの・・なんだろう?
カバンにつめられる程度のものは
なくしても替えのある程度の大事なものなのかもしれないな


おにぎり・・・
わたしにとっては
父と海に行く日に母が握ってくれたおにぎりと
高校の体育祭の炊き出しのおにぎりが思い出の中の幸せな味
あとはすこし涙の味がする忘れられないものいくつか・・


そして「森」
森に流れる時間
森にこぼれる光
森から見上げる空



「コーヒーはひとに淹れてもらったほうが美味しい」
「おにぎりはひとに作ってもらった方が美味しい」
奇しくも同じことを・・・
食べることはいつも愛することと似ていると思う
ひとはひとり、自分だけの味を味わうけれど
その味わいを味わえるのは決してひとりで生きているわけでも
ひとりで生きてきたわけでもないから・・に違いないと思う



透き通った水の
すこし小さめのプール
で、泳いだ平泳ぎ
これもまた記憶とリンクする大好きな場面のひとつだったかも



要らないものをするりと脱いで
明るい光の中を歩きたくなる映画だった

かもめ食堂 [DVD]

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