撫子の花びらたち

すべての出会いは幸せのためであってほしい

都合のいい戦争なんかない(ゲゲゲの女房)

貸本屋の主人が布団の中でつぶやいた場面が印象的だった
そして茂の話
少しずつ布美枝に自分のことを語っていく茂とそれをしっかりと受け止める布美枝
こうやって夫婦と言うかけがえのない関係を作っていくのだと思った


昔はどうして美化したような戦争ものがあるのだろうと思った
どうして本当のことを人は隠してかたらないのだろうと思った
それは語るには重すぎることもあるのだろう
そして亡くなって行った人に対してどうやっていけばいいのか
どうしても選べなくてひとことも語れなかったひともいるのだろう
そんなに悲惨で悲しいただの躯になってしまったなどと・・・
せめて犬死ではなく美しい英雄として散ったとでも思わなければ
そのあとを生きていけなかった残されたひとのことも思って・・・


都合のいい戦争などない
もしあるとしたらそれは一部の、恩恵を被るひとの陰謀にも近い
私利私欲によるものだ、そのひとたちだけにとって都合のいいものだ


この間のお墓の話から感じてきたのだけれど・・・
茂は命の大切さを描く漫画家なのだろう
そしてその命とは生きている人間だけでなく
動物などの生き物はもちろん、死んだひとも、妖怪も、草木も
そんな目に見えるものも見えないものも含めた命のような気がする